「行動するとやる気が出る」現象に潜む公式
どう取り組んでいいのか分からない仕事と格闘している最中、ひょんなことで解決法が見えてきて一気にモチベーションが上がる。「ひょんなこと」を意図的に起こすための仕組み、分りますでしょうか?
「行動するとやる気が出る」という作業興奮の話は有名だけど、これは行動することによって「次何をすればいいかが明確になる」から。
— えふ太 (@fta7e) 2018年5月13日
作業興奮についての定義は、こちら。
作業興奮とは、 作業を始めてみるとだんだん気分が盛り上がってきて、やる気が出てくることを指します。これには脳の一部である「側坐核」という部分が関与していて、実際の行動で刺激されると側坐核は活発になります。
これが活発になるとスイッチが入ったも同然。作業を難なく続けることができます。
何でもいいから体を動かすことで側坐核が刺激されて活発に活動するようになり、その結果「やる気」が湧くというものです。
では、何でもいいからとにかく体を闇雲に動かせばよいかというと、そうではないような気がします。安易な根性論に流れたくはありません。
本当は、闇雲に手を付けるのではなくて、目の前のやれるところから確実に一歩ずつやること。それによって段々先のやるべきことが明確になり見通しがつき始める。「やれそうだ」と思う。これが私が実感している作業興奮でありモチベーションの源だと考えます。
その姿勢を保てるようにシステム化したのがGTDの「見極め」。「目的達成までを細かい手順に分解」し「次に取るべき具体的な行動を明らかにする」。すると、進めていくうちに、目的までの視界がガバッと開ける。慣れると、いわゆる「タスク分解」するだけで見通しがつくこともよくあります。
「ひょんなこと」は偶然に起こるのではなくて、次の一歩を確実に踏み出そうとする人にだけ見えてくる必然の産物なのではないかと思います。つまり、起こそうと思ったら起こせる、「ひょんなこと」公式はあると考えています。
絶望は人生好転の起爆剤だった
自分の能力や将来に絶望することが人生好転のカギになり得ると言ったら、信じていただけますでしょうか。
こんなツイートを読みました。
「社会が悪い」は正直言って社会に希望を持ちすぎだと思う。これらに徹底的に絶望したところから発達障害ライフハックは始まったので。
— 借金玉 (@syakkin_dama) 2018年5月14日
全部に絶望したとき「しょうがない、この社会を前提に生き残り策を具体的に考え、その動きの中で社会にアクセスしビジョンを作っていくか」というドブ板戦略がやっと採用できた。
— 借金玉 (@syakkin_dama) 2018年5月14日
ツイッター発達障害界隈の有名人、借金玉さんのツイートです。こんな本を出されます。読もうかと思っています。
告知ですが、色々あったので色々あった本が出ます。https://t.co/ZXBNfFI9F3
— 借金玉 (@syakkin_dama) 2018年5月2日
会社などの仕事場で、
- 仕事がうまくできない
- 抜け漏れがひどく落ち込みっぱなしだ
- 仕事に対する不安で頭がいっぱいで気が休まることがない
そんな悩みを抱えている人は、ある意味チャンスだと伝えたいです。
その少し先にある絶望が私を救ってくれたと、自分の今までを振り返りつつ思います。
絶望すると、まず自分の能力を高く見積もるのを諦めます。残念な思いとともに、あれもこれもできない自分を受け入れます。これ大事です。
だからといってそんな自分を100%受け入れてもらえる環境を職場などに求めるのは難しいです。「仕事よく忘れます。段取り組めません。でも雇ってください」と言われて「合格!」と言う面接官はいません。
コントロールしようがない特性が自分にはあり、でもそれが他者から受け入れられないというのはかなり辛いです。それでも「この社会を前提に生き残り策を具体的に考え」るのが、現実的で妥当な路線です。その生き残り策が、私にとってはタスク管理でした。
タスク管理は正直とっつきづらいです。どんなに便利なツールでも、「タスク管理をする」という手間は省けません。しかし、自分の能力や将来に絶望すると、生き残るためにはそんな手間を面倒臭がっていられないという「背水の陣」をしくことができます。幸か不幸か。
そのおかげで、タスク管理を習慣化することができて、人生を好転させることができたと思っています。今は、色々あって絶望したことが今につながっているなと実感しています。
私のような、会社に通える程度の体力はあるADHDの不注意優勢型の人はタスク管理が相性が良いと思っていますが、人によって何が起爆剤かは違うと思います。
いずれにしても、絶望に打ちひしがれたとき、やりようによっては希望の出発点にすることができます。今まさにその真っ只中にいる方、踏ん張りどころです。頑張りましょう。
EXP立川にて、GTDへの導入講座「ライフハックのすすめ」
先日、私が週に1回講座を受け持っている障害者就労移行支援事業所「EXP立川」にて、「ライフハックのすすめ」という講座を、運営法人の理事の方と一緒に行いました。
日々私たちが何気なく行っている生活の知恵「ライフハック」を意識し、GTDもそのうちの1つだということで、EXP立川のタスク管理関係のプログラムへの導入にしようというものです。
画像は、講座のトップページ。そう、タスク管理界隈でも有名なあの本「ライフハック大全」のリスペクトです。
「ライフハック大全」があったからこそできた講座なので、勝手に宣伝。
導入
内容はこんな感じです。
まずは、利用者さんの中でライフハックという言葉そのものに馴染みがない方のために、ライフハックについて説明。
タスク管理も人生の問題を解決して、人生を大きく変えてくれるライフハックの1つです。少なくとも私にとっては、この定義がバッチリ当てはまります。
講師の実例①「ルーティンメモの作成」「二次情報サイトとの関わり方」
この後、理事さんが実践した以下の話をして、ライフハックの事例を紹介。
講師の実例②「GTD」
そして、GTDについて(HACK055)。
GTDの簡単な概要を説明し、どのような恩恵があったかを私が話しました。また、GTDを私なりにツール化したタスクペディアの仕組みについて説明。つい熱が入り時間が来てしまいましたので、ここでお昼休憩。
教えて!あなたのライフハック!
午後は利用者の皆さんのワークが中心となります。ライフハックというと聞き慣れないですが、日常の小さな工夫と考えれば、結構実践していますよね?と気がつくためのものです。また、みんなで発表し合って、使えるものは使ってしまおう!という目的もあります。
理想のルーティンを考えてみよう
さらに、午前の「ルーティン・メモの作成」を参考に、自分なりの理想のルーティンを作るワークも行いました。
まずは、検討したい場面を出し合います。「お昼休み」「家を出てから事業所に着くまで」「朝起きてから家を出るまで」「10分休み」などの場面が出ました。
それらから各自選んで、以下の3つの段階を経て理想のルーティンを作ります。
- 検討したい場面のルーティン
- 始めたいこと・やめたいこと
- 理想のルーティン
私は「朝起きてから家を出るまで」にしました。私は何も余計なことをしていないはずなのに、なぜか家を出る時刻に差があるのです。
思い出しながら書き出すと、事前にやっておけることや無駄なことを結構しているんじゃないか疑惑が出てきました。いわゆる使途不明時間というものです。
私の場合は、朝起きてすぐになぜかボーッとツイッターを見ていたり、風呂場でついボーッとしていたりしているんじゃないかと気が付きました。自分、ボーッとし過ぎですね。
さらに、前日に翌朝の食事や服の準備をできるだけやっておくことも加えて、理想のルーティンを作成しました。
一緒に作っている他の方々との話で、「家を出る2時間前に起きるようにしているんだけど、書き出したルーティンの所要分数を全部足しても2時間にならない」という話題が出ました。
それこそが、ルーティン・メモを作る目的の1つなんですね。無意識に過ごしてしまっている使途不明時間をどれだけ意識的に使えるかが、効率的で有意義な時間の使い方につながる、という話をしました。実は仕事中でも実は使途不明時間があり、それが時間短縮の鍵です。
では、どうしたら使途不明時間を減らせるか。私見ですが、「今はこの仕事」「次はこの仕事」と意識できていれば減らせると考えています。
時間を無意識に過ごしてしまうときには、かなりの確率で「えーと、次は何をやるんだったっけかな?」と考えています。そして、考えるのが面倒になり、ついボーッとしてしまうことにつながりやすいようです。
なので、これを避けるためには、「今取り組むべきこと」に集中できるような環境が重要だと考えています。つまるところ、GTDが大事だという結論に至るわけです。
なお、講座には「ライフハック大全」を持ち込みました。見本として置いておいたところ、お礼のコメントをいただきました。
常日頃法務をやっているので、契約条項やら法律でガチガチに縛られた関係性にいるせいか、こんなやり取りがとても嬉しかったりします。
タスクペディア「界隈」という言い方がしっくりくる件。
来週の金曜日5月25日にタスクペディアが一般公開されます。
GTDを実践しつつ、私なりの工夫を凝らしたタスク管理ツール、無料なので心ゆくまで使い倒していただきたいと思います。
昨年から今年にかけて、私がタスクペディア作成に熱を上げているうちに世間ではコミュニティというワードがホットになってきています。FacebookやSlackなどのツールを使ったオンラインサロン、オンラインコミュニティはバンバン立ち上がっていますね。
コミュニティというものに対する様々な知見が寄せられています。なるほどと思ったのは、waseisalonというコミュニティを作った鳥井弘文さんのこちらのツイート。
今のコミュニティブームって、当時のバイラルメディア・キュレーションメディアのブームに似ている気がします。だからこそ、まわりの状況に流されることなく、常にその本質に立ち返って「自分たちが本当に作りたいものは何か?」「世間から本当に求められているものは何か?」という基準を大切したい。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2018年5月12日
コミュニティを運営していると、どうしても運営が考える“理想的なメンバーの模範行動をとっているか?”という基準で相手に行動を催促しがちなんだけど、そうではなく本人が楽しんでいるかどうか?満足しているかどうか?っていうところに目を向けたい。ロムっていたい人を無理に参加させようとしない。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2018年5月12日
コミュニティのあり方として正解は1つではないと思います。waseisalonのコミュニティリーダーをされている長田涼さんのツイートが分かりやすいです。
コミュニティには色んな種類がある
— 長田涼@コミュニティマガジン (@SsfRn) 2018年5月7日
①箕輪編集室みたいに人を軸に集まるタイプ
②ヤッホーブルーイングみたいに会社の製品、サービスを軸に集まるタイプ
③理念や価値観を軸にで集まるタイプ#waseisalon は一見①に見えがちだけど、③。そして、僕が好きなのも③。
タスクペディア作成に関わっている人たちを無理矢理1つの「コミュニティ」として捉えると、②と③が半分くらいずつ、さらに①がスパイス的にちょっと加わる感じです。
無理矢理にコミュニティという言葉で表現してしまいましたが、「共同体」と訳されるコミュニティという概念とは違う感じがします。同じ団体に属しているわけでもない。共通のツールを通じてコミュニケーションをとっているわけでもない。オンラインでもオフラインでも定例会がない。
仕事として関わったり、面白いという理由で参加してみたり、なんだか分からないけど巻き込まれたりと、関わり方も色々です。コミュニティとは言えないくらい繋がりが薄く緩いのです。
「ひらめきメモ」アカウントのF太さんのこんなツイートをしていました。
どっかで見かけた「非同期の人間関係」という言葉がとても気に入っている。
— えふ太 (@fta7e) 2018年5月12日
時間も場所をいちいち同期しなくても動くチーム。
お互いの興味関心やテンション、モチベーションの違いすらバラバラでも動けるチーム。そういうチームを作れるようになりたい。
情報のやり取りをする人はその都度メールやLINEでする。会って話した方が良ければ会う。タスクペディアという共通項は意識しつつ、特に誰とも絡む必要がなければ情報共有もせずひとりでいる。タスクペディア関係者は、まさにこんな状態で動いています。
ここには共同体という枠組みは存在しないと言っても良いかと。私は、そういう状態には「界隈」という言い方がピッタリだと思います。共通項はありつつ薄く緩いタスクペディア界隈、周囲の方々のおかげで私にとってはとても心地よい場です。
5年後に起こるタスクの「把握」革命をどう迎え撃つか
GTDを日々実践する者としては、大事な論点が含まれる話が、こちらのnoteに書いてありました。
アップデート主義とは何か。
— minowa2.0/箕輪厚介 (@minowanowa) 2018年5月10日
佐渡島庸平×箕輪厚介 対談。 https://t.co/gL1dKb6lyF
堀江さんから5年遅れで、僕に同じことが起きていることを考えると、世間はさらに5年後ぐらいに、今の僕らと同じぐらいの情報量を処理するようになると思います。そのときには、 「全部のメールを処理していたら、一日が終わってしまう」と、多くの人が気づくでしょう。僕の周囲を見ても家入一真さんや猪子寿之さんなど、ほとんどのメールを未読で済ませる人はたくさんいる。
(中略)
今は「全部のメールを返さないといけない」という意識の人がほとんどだと思いますが、この変化にうまく対応できないと、精神的にしんどくなると思います。
数年で今までのタスク管理には限界がくる
これは、今までのやり方でいくと、把握すべきタスクの数が処理しきれないほど多くなってしまうということを指し示しています。
GTDは、今から20年近く前に発案されたタスク管理手法です。タスクという情報をどう整理すれば良いか、その模範となるフレームワークを提示している点で優れているものだと言えます。
しかし、これもやがて限界がくるのではないかと思っています。その端緒が、この「処理できないほど膨大な情報が押し寄せてくる」という環境です。
家入さんのように、すでに今その限界に接し、「メールを未読のままにしておく」という人も現れていることから分かるように、遠くない未来に十分起こりえるものだと考えて差し支えないと思います。
GTDツールは変わるべきか
そんな変化に際して、GTDツールが変わるべきかどうかですが、何も変えなくていいのではないかと思います。
結局、メール等のコミュニケーションツールからどれくらいの情報をタスクとして拾い上げるかが鍵になるわけで、それはタスク管理ツールに登録する前に終えておかなければいけないものです。だから、変わるべきとまでは言えないのではないかと考えます。
ただし、GTDの「把握」は変わる
では、GTDの枠組みとその定義は変わらないかと言うと、そうではないと思います。
「把握」フローは、全ての気になることを書き出す必要があるとされています。今気になることを全部書き出して、要否を判断して、しかるのちにツールへ登録する。押し寄せてくる膨大な情報量の前に、いちいちこれらのことをしておくことは無理と言わざるを得なくなります。
そこで、「把握」に使う時間や労力を極限まで下げることが必要になってくると考えています。家入さんの「メールを未読のままにしておく」はまさにそうですね。ツールに書き出す前に、そもそもタスクとして認識しない。
今私がやっているのは、例えばメールでいえば、自分がCCで入っているメールは見ない、あるいは見てもタスク管理ツールに入力しないというのがあります。また、自分が介入した方が良い話が耳に飛び込んできても口を出さないということも、これにあたるかもしれません。
時間があれば、上記をやっていたりします。優先順位の高い仕事に集中しなければいけないときは、受け身の姿勢になるのも必要だと考えます。
つまり、これから情報が多く押し寄せてくるようになったときは、できるだけ「把握」にかける時間や手間をなくす方向にGTDは向かうことになると考えます。
レスの早さは頭の回転の速さだけではない、と言いたい話。
この記事、めちゃくちゃ面白かったです。
記事の中で堀江さんにコテンパンにやられてた(という演出?)インタビュアー渡辺さんによる後日談がまた良いものでした。
堀江さん、取材のときは冷たいけど原稿チェックお願いするといつも優しい。ぜんぶオッケーしてくれる pic.twitter.com/9jQ07V4h6l
— 渡辺将基(新R25編集長) (@mw19830720) 2018年5月10日
注目して欲しいのは、堀江さんのレスの早さ。10分後にはOKを出しています。
堀江さんは優秀で頭がいいから、だからこんなに早くレスが返せるんだよなぁ、と思いがちです。しかし、考えるのをやめたらそこで試合終了です。
実はレスを阻まれているだけのことも
速いレスをするには、「レスの速さ筋」のようなものがあって、それが堀江さんは超人的に発達している、みたいなイメージないでしょうか。ひるがえって、自分にはそんな筋肉ないからあんなに速く物事を処理できない…と思うのがよくあるパターンなのではないかと察します。
確かに、入ってきた情報に対して即座に対応できるかどうかは個人差があると思います。頭の回転の速さというものですね。堀江さんは、頭の回転は速いと思います。
しかし、レスの速さは他のことに邪魔されるかどうかに影響されるのではないかと私は考えます。堀江さんの例でいうと、原稿チェックを依頼されて「あ、ちょっと待っててね」と後回しにするかどうかです。
つまり、レスを邪魔するものがあるかどうかが、レスの速さにかなり影響を与えていて、実は頭の回転の速さよりも大事なのではないかと思っています。
今、これをやっていて良いという安心感
レスを速くするために、レスを邪魔しているものを取り除くと良いわけですが、どうしたら良いか。言い換えるとこれは優先順位付けの問題ということになります。優先順位については、最近こんなエントリーを書きました。
要は、「今、自分は、目の前の『これ』だけをやっていていいんだ」と自分に心から納得させることができるかどうかにかかっているということです。
そして、それは自己暗示や催眠術などといった、できるかどうか分からないような手段を取らずとも、 タスク管理手法"GTD"をすることで実現可能です。
数多くのライフハックを全部一気にやりたくなるという衝動
こんなツイートをしました。
ADHD特性とうまくやっていくためにという切り口で、様々な局面を想定した数々の工夫が紹介されていたりします。
— 小鳥遊5/19イベント開催 (@nasiken) 2018年5月8日
とても有益な情報なだけに、読者はそれらを全部一気にクリアしたくなるのではないかと。
それこそマルチタスクに陥ってしまうというもったいない状況、割とあると思います。
例えばこんな記事です。素晴らしい内容であることには間違いないです。
繰り返しますが、極めて分かりやすく構造化された内容で、その質が高いことは間違いありません。
「大人のADHDの、仕事でのよくある困りごとと対策」という章をご覧ください。数多くのライフハック・工夫が盛り込まれています。そして全部実用的です。全部できたらさぞ困り事が減るだろうことは想像に難くありません。
そう、全部したくなるんです。
しかも、いっぺんに。
少なくとも私はそう考えます。ここが落とし穴です。こういったことは、「全部すぐやりたい」と手を付けてどれも中途半端で終わってしまうのが常でした。それは今でも同じでしょう。
ではどうしたら良いか。
それは、1つずつ確実に仕留めていくことです。全部一気にやりたい衝動を抑え「1つずつ」「確実に」です。
1つずつ
「これ」と決めたら集中します。他のライフハックも気になるところですが我慢します。気が散ってしまうと、仕留めるどころか着手すらできない可能性もあります。
確実に
ライフハックが自分のものになるよう、最後までやることです。例えば、この場合。
ケアレスミス
→Wordの校正機能などを使うなどして、成果物を複数回チェックする。また、他者にも確認してもらう。
「3回チェックしよう!」と決めたら何が何でも3回チェックする。また、誰かにチェックしてもらおうと決めても、いざとなったら面倒臭くなって「ま、いいか」と省略してしまいがちですが、必ず他人にチェックしてもらう。「確実に」とはこういうことです。
「タスク1つずつに集中する」「タスク完了までを確実にこなす」という2点が必要になるわけですが、これはGTDの「把握」「見極め」「整理」ができている必要があるな、と思いました。
1つのタスクに集中するには、他のタスクよりも今目の前のタスクに着手することに自分を納得させなければなりません。「あれ、、、そういえばもっと大事なことがあったような…」などと考えだしたらもう集中できません。GTDの「把握」フローは、「自分がやるべきことを全部書き出す」ことで、そんな考えをできるだけ排除できるようにしてくれます。
確実にこなすためには、途中で離脱しないことが大事です。タスク完了までにこなすべき1つ1つの手順を明らかにし(「見極め」フロー)、それらの情報をすぐに参照できる場所に置いておかなければいけません(「整理」フロー)。
上から分かるように、「あ、あっちの方が大事かも!」と義経の八艘飛びの如く目移りしてしまう衝動性を抑える仕組みをGTDは持っていると言えます。せっかくの数々のライフハックを確実にモノにしていくためにも、GTDのやり方を身につけておくのはとても重要だと考えます。