ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

適当力。安心して物事を進めるのに必要な力。

このラジオを聴きました。

m.youtube.com

ひらめきラジオとは

ひらめきラジオは、音楽家でブロガー、タスク管理ツールTaskChute Cloudを開発したプログラマーでもあるjmatsuzakiさんとF太さんが毎週月曜日の朝5時から生配信している、ながら聞き専用ラジオ番組です。

↓TaskChute Cloudについてはコチラ

taskchute.cloud

この回はF太さんがお休みとのことで、急きょ柬理(かんり)さんが代打で出演されました。jさんとは小学校以来の旧知の仲であり、一緒に起業して、一緒にドイツ移住までしている方です。

 

「適当にやることです」

ドイツ移住の話。ちょっと重い物事を進めるきっかけは何かという問いかけに「適当にやることです」と柬理さんが答えていました。動画で27分頃から始まり、28分15秒に言っています。

 

いつも陽気な柬理さんならではの話で笑いに包んではいましたが、これは大事だなと。物事を進めるといえばタスク管理ですが、タスク管理にも適当力が必要だったなと改めて思い返しました。

 

タスク管理での適当力とは

タスク管理のどこで適当力を発揮するのか。まず考えたのが、タスク分解をする場面です。

 

やるべきタスクを把握してその目的を明確にした後に、細かい手順に落とし込むタスク分解という作業を行います。

 

このタスク分解は、作業とは言いつつとても創造的な行為だと感じます。あらかじめマニュアルが用意されていなければ、目的達成までの手順を創り出す必要があるからです。

 

そう考えると気張ってしまうので、タスク分解ができなくなることが多いです。完璧にしたいので、逆になかなか手順が決められずに重い腰が余計に重くなっていきます。

 

そんなときが適当力の出番です。ちょっとぐらい寄り道しようが、そのときに考えついた手順でとりあえず設定してしまう。少しばかりあさっての方向に行ってしまいそうであればそのときに変えればいいや、くらいの軽い気持ちで手順を決めます。適当力です。

 

分解をとにかくやってみる。途中抜けても。

とりあえずの精神を活用すると、かなり楽になります。富士山に行くために、全ての道順をあらかじめ決めておくのではなく、「とりあえず近くの国道●号線に出て静岡に向かおう」でいい。途中どこで高速に乗るか、それとも下道で行くかなども最初から決めない。極端な話、次の一手と最後の一手だけで良いと私は考えています。

 

適当力をつけるには?

タスク管理で適当力を発揮するにはどうしたら良いか。一言でいうと「欄を埋めたくなる習性を利用」です。

 

白紙を目の前に出されても、自由なだけに何をどこまで書いたら良いかが分かりづらい。そこに、書き込む欄という鋳型を置き、どこに情報を流し込めば良いかが分かりやすい状態にしておく。目の前に空白の欄があると、自然と埋めたくなる願望が我々にはあるそうなので、とりあえず何かで埋めたくなる。

 

そして埋まると満足する。それを元に実行する。安心して自信がつく。とりあえず書き込んでみるくらいの適当でいいんだ!と分かる。適当力が上がる。

 

そんな風にして適当力を上げて、安心して物事をより早く進めるようにできるのではないかと考えています。そして、そのために必要な「鋳型」は手帳デジタルツールです。ツールがあると、適当力をより発揮できると感じています。

 

最後に

この回のひらめきラジオは、柬理さんの明るさ・(いい意味での)適当さと、旧友jさんとのやりとりの微笑ましさが際立った回でした。できれば、別の曜日でお二人のラジオも聴けたらなと思いました。

タスク管理で自分の不器用さをカバーする熱を分かち合う会、やりました。

以前告知しましたこちらの会を行いました。

hochebirne.hatenablog.com

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お互いが見える少人数で語り合う

イベントと銘打つようなものではなく、少人数でひたすらタスク管理で救われた経験を聞きたい・語りたいと思っておりました。熱量がより直に伝わり、お互い刺激になるのではないかと考えたからです。

 

救われた経験を語る

集まったのは、一緒にタスク管理イベントを行っているひばちさんと、私のツイートを見て参加表明をいただいた方お二人。

 

私のツイートを見て参加されたお二人とも、私が行なっているイベント「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」に参加いただいていました。そこでご紹介したタスク管理ツール、方法、その考え方をもとに仕事を進めるようになり、そのお陰で仕事が回るようになったとのこと。

 

タスクペディア、その前身のエクセルのタスク管理ツールを使って変われたということで、最高に嬉しかったです。

 

イベント「自分は要領が〜」の開催者としては、お話したことが果たして本当に役に立てているのかが見えないのです。こうして実際に役立っている生の声を聞くと、何よりの励みになります。

 

ひばちさんと私のタスク管理の話

私の話はもとより、クラウド、アプリ、ノート、手帳と多岐にわたってタスク管理の経験のあるひばちさんからも、タスク管理を実践する人としてとてもためになる話をバンバンしてもらいました。

 

話のテーマはタスク管理に関わることの中で多岐に渡りました。覚えている限りテーマを書きます。

 

  • レビューの頻度は週次か常時か
  • 未経験のタスクの分解は、次の一手を明らかにするだけで良い
  • オープン/クローズドリストとは
  • 何をマスターリストとするか問題
  • 毎朝のクローズドリスト作成法
  • 「実行」ではなく「計画の検証」と考えハードルを下げる
  • 福祉業界にまつわる話あれこれ
  • 発達障害グレーゾーン支援の層の薄さ
  • 福祉とタスク管理の高い親和性
  • 小鳥遊のレスの早さ
  • 田舎の空の広さ

 

おすすめアプリの話

それと、下の記事でも紹介している「毎日の予算」というアプリの話も。小遣い管理には必ず失敗していた私が、2ヶ月破綻せずに続けられている素晴らしいアプリです。

hochebirne.hatenablog.com

 

最後に

タスク管理に救われた(救われつつある)方々の話を伺うことができました。また、お互いのタスク管理を取り巻く環境を話し、タスク管理やその他のライフハックについて共有することができました。

 

実際にお会いして、生の声を聞き、それに答える。あるいは、それに関して思うことを伝えてみる。とても良いなと思いました。

 

その理由1つは、より困りごとにマッチしたアドバイスなどができること。

 

もう1つは、お互いの熱量が伝わること。

 

1対Nだけでなく、1対1のコミュニケーションが大事になってくるとされる昨今、今日のような会は非常に有意義だと思います。

 

またこのような会を催したいと思います。

 

シンプルTODOリスト仕事術、読了。タスク管理の大事なことがたくさん詰まっていました。

この本を読み終わりました。

シンプルTODOリスト仕事術

シンプルTODOリスト仕事術

 

 

具体的、実践的な内容

ビジネス書としてだけでなく、考え方や生き方にも通ずる、よりうまくいくやり方を教えてくれる本でした。自らコミュニティを主宰されていることから、著者のShinさんの発信する内容に価値を感じる人がたくさんいるのが分かります。

 

その価値とは何か。それは、読んですぐ実行できるような具体的で実践的な方法論が分かりやすく書いてあるということだと私は感じました。

 

ノウハウはやっぱり大事

原点回帰という言葉があります。ともすれば、抽象的な精神論になってしまいがちです。具体的な方法よりも高尚に感じるので、具体的なノウハウが軽んじられる傾向があると感じています。

 

しかし、仕事で悩んでいる人が必要としているのは、「考えるな、感じろ」といった曖昧な示唆や、いつ落ちてくるかわからない天啓ではなく、「こうすれば、こうなる」という実践的なノウハウです。

 

ノウハウの背景にある考え方

さらに、ノウハウの背景にある著者の考え方が、その信頼性を下支えしています。著者の考え方の一部は、タスク管理の仕組み・効能そのものです。

 

方法論だけだと「でも自分の場合は状況が違う」と思われてしまいがちなので、その原理原則も説明することで、より多くの人が応用可能なものになっています。

 

本書で紹介されるノウハウ。それに通底する考え方。シンプルだからこそこの両輪がバランス良く収められているなと思いました。

 

特に、仕事のタスク管理を始めているかたには、たくさんのヒントが得られるものだと感じました。私も多くのヒントと気づきが得られました。

 

最後に

著者のShinさんは、このようなメッセージを発信されています。

 

私も同じようなことを伝えたくて、イベントをしたりツールを作ったりしています。

 

特に、仕事がうまくいかないことが多い発達障害やそれに似た特性を持つ方々(両者にはほとんど境目がないと感じます)に、このメッセージを伝えたいと思い、障害者就労移行支援事業所でタスク管理の講座を持っています。

 

そんな方々へ、Shinさんのツイートにある自分と同じ境遇にいる人を救い出せるコンテンツを広めていけたらと思っています。

A(当たり前のことを)B(馬鹿にせず)C(ちゃんとやる)という仕事のABCは、タスク管理でこそ威力を発揮する。

こんなnoteを読みました。

note.mu

結局目の前に並ぶのは「当たり前」のこと

当たり前のことってなんでしょう。例えば「承知しました」とメールを返すことだったり、エクセルに「1,000」と入力することだったり、タスク管理ツールを更新することです。誰にでも簡単にできる具体的な作業です。

 

どんな仕事をするときでも、目の前に並ぶのは具体的な作業です。一足飛びに製品がポン!と出来上がるわけではありません(AIの登場で、もしかしたらこれが実現するかもしれませんが)。

 

むしろ当たり前になるくらいにタスクを分解する

当たり前のことが目の前に転がっていたとしたら、ただそれを「やらなきゃなー」と指をくわえて見ているのではなく、目の前の大きなタスクを(できて)当たり前なレベルまで分解することが必要になります。タスク管理をやっていると、この過程を経てこその「仕事」だと考えることしきりです。

 

「馬鹿にしない」とは

仕事のABCの「B(馬鹿にせず)」の部分について。「馬鹿にしない」とはどういうことか。それは、今やっている(当たり前な)作業が、目的達成につながっていると信じることです。そう信じられるように、現在地からタスク完了までの手順へタスク分解して落とし込みます。

 

記事の中ではリーン・スタートアップへの言及がされています。これも、目の前の作業を馬鹿にしないための考え方として有用です。一足飛びに何かを達成できるという幻想を捨て、スモールステップを段階を追って踏んでいくことの大事さが説かれています。タスク分解の重要性を知ることになります。

 

「ちゃんとやる」とは

ちゃんとやるとは「やりきること」だと記事中にあります。

どんな施策であれ、「やりきる」ことでしか見えてこないものがたくさんあります。

やったかどうか分からない状態にせず、「やった」「やっていない」の白黒をはっきりつける。タスク管理以前は、「やっていないけど、その状態を明らかにしたくないな~」といった、白黒つけられてしまう恐怖から逃れたい甘えがあった記憶があります。結果、失敗に終わってしまいます。

 

当たり前のことをちゃんとやることは大事だと分かっているのに、なぜ私たちはつい手を抜き、本来なら成功するはずの施策まで失敗させてしまうのか。

原因はいろいろあるだろうけれど、根本的な問題は『行動の先に起こることを想像できていないから』なのではないかと思います。

手を抜いてしまうのは、その先に起こるトラブルを想像できないからとのこと。今の自分のやるべきことにフォーカスし過ぎて、その後に連なる手順、どんなものがどれだけあるのかを把握していないと結果としてトラブルに遭ってしまう。

 

自分は、先のことを想像せずに進めようとしてしまう自分を押しとどめるために、あえてタスク管理ツールにタスクを入力して、自分の暴走を食い止めています。

 

最後に

仕事のABCの考え方は、タスク管理の方法論にとてもピッタリはまります。大事なのは、タスク管理というシステムに身を預けることで、弱い自分に負けそうになるのを未然に防ぐことができること。GTDでは「信頼できるシステムに情報を預ける」といっています。

 

自分の力でどうにかするのではなく、信頼できる他者に身をゆだねてこそ実現できるものだと実感しています。人間は我が身一つではタスクを最後までやり通すにはあまりにも弱すぎるというのが、私自身の今までを通しての実感です。

人生100年時代の働き方 WORK TALK #1 「 ”複業”〜わたしたちの複業のカタチ 」参加レポート

こちらのイベントに参加してきました。

peatix.com

 

申込み

価値観やライフステージの変化に合わせ、
自分らしく働き、100年時代を楽しく、面白く生き抜くために、
わたしたちは何を考え、どうアクションを起こせばよいのか?
(中略)
様々な角度からそれぞれの働きかたを紐解きながら、
”複業のはじめかた、複業のたのしみかた”について考えたいと思います。
(告知ページより)

灯台もと暮らしの鳥井さん、サイボウズ式編集長の藤村さんが参加され、私にとってもホットな話題”複業”(”副業”のタイプミスではありません)ということもあり、「これは行かねば!」と。

 

そこで、イベント告知ページを読んでみると……

\ こんなひとにオススメです! /

  • ”複業”に興味があるけれど、どうやって始めてよいかわからない
  • ”複業”を実際に始めている
  • ”複業”を会社の制度として導入したいと思っている
  • 新しい働き方、暮らし方について色々と妄想している

 

特に、最後の「 新しい働き方、暮らし方」について興味があり、申込みました。

 

開始前にカフェで

あまりに早く到着しそうだったので、現地民の友人に良いカフェを紹介してもらいゆっくりと。

streamer.coffee

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ちなみに、こんなこともあって、とても優しい気持ちで行くことができました。

 

 

そしてイベント本編

イベント自体はとても充実した内容で大満足でした。登壇された皆様、「なかなか(話が)整っていなくて……」と言いつつまとめてしまうのは、いかに常に自分の仕事、生き方やあり方を考えているかをうかがうことができました。

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なお、登壇者の皆さんのプロフィールは、上のPeatixの告知ページでご覧ください。

 

複業を始めたきっかけは?

藤村さん

積極的にやろうと思ったわけではない。なんとなくやろうとは思っていたけど、たまたま声をかけてもらっただけ。社外でいけるかどうか自分の市場価値は正直分からなかった。


ここで、おもむろにタオルを取り出して汗を拭く

 

「あっ!ちょうどいいタイミングで、IKEUCHI ORGANICのタオルが!!」

motokurashi.com


8月から新しい複業としてIKEUCH I ORGANICとの仕事を始める。

 

藤村さん、小道具の用意が完璧に整っていました。

 

大宮さん

ご主人の独立。ある期間は自分が一家の大黒柱になる必要があった。「私の出番!」とアクセルを一気に踏み込み、ソーシャル×マーケティングとの複業を始めた。

 

それと、毎年同じことをTable for twoでやっているねと言われたこと。社員4名でやっているので、思考がパターン化しがち。多様な考え方を吸収して楽しんでもらえる仕掛けを作らなければと思った。

 

社内での新規事業も立ち上げたり、複業それぞれフルスロットルで頑張り、さらに母親としての役割も。かなりハードだった。時間と量を把握して、上限や期限を設けたからやり通せた。

 

中神さん

刺激をもらって切磋琢磨したいという気持ち。地域の活動に関わりつつ、新しいこともやりたかった。


ただ、地域での活動はマネタイズに時間がかかってしまう。無形のものならなおさら。しかも、あまり改善のためになる意見が聞かれず。成長がないかもという危機感、ワクワクがない。結果、スマイルズへ。

 

鳥井さんから質問「なぜ東京を選んだのでしょうか?」

 

本物があるから。地方都市でも3〜5年は遅れてしまう。東京は、情報なり人なり、全てにおいて最先端だった。

 

複業をやってみてわかったこと

藤村さん

いっぱいある。自分の市場価値が分かった。認めてくれる人が社外にいることがわかった。必要とされることが分かった。


鳥井さんから質問「社内では自分の市場価値は感じられないのでしょうか?」

 

人事評価はあるが、どうしても会社の価値判断基準がついて回る。複業はそれを引っぺがしてくれる。同じメディア運営でもやることが違い、思わぬ自分の面が役に立った。複業先を増やすと、知らない自分を知ることになった。


キャリアプランは思い通りにいかない。他のコミュニティに所属すると知らない自分がわかる。

 

大宮さん

 

「私、使える!」


マーケティングの知識と実践をやっている強みが活かせることを実感。


同じ会社の中だと、上司からの評価がメインで忖度が大事になってしまう。社会に出ると、本当に価値あるものを生み出せるかが問われる。

 

Table for twoマーケティング予算ゼロだったけど、おにぎりアクションは4億円の経済効果があった。潤沢な予算ある大きな会社だったら逆にできなかったかもしれない。

 

中神さん


フリーランスから会社組織に入ったことで、視座が上がった。フリーだとどうしても冒険できず、取れるボールしか取らなくなる。会社にいると資金繰りの心配をしないで働ける。会社の給料をベーシックインカムと考えたら、安心して長期的なチャレンジができる脳みそを作ることができた。


フリー(一人会社)と会社の両方に属していることで、組織の良さも個人の仕事の良さも分かった。


会社で働くようになって、故郷の良さを再発見し、フリーで働いているとチームで働くことの楽しさも味わえる。結果、心に余裕が生まれる。

 

今感じている複業の課題

大宮さん

休む時間を作ること。フルタイムで働いて、土日の半日か一日を使って複業して、なおかつ子供がいるので育児もすることになる。日々の生活がやらねばならないで埋まるのはアンハッピー。何も考えない時間が欲しかった。


鳥井さんから質問「休みが取れない原因は何だったのでしょうか?」

 

育児は予想ができないことの連続だった。その上、前のめりに全ての仕事をやったのでまとまった休みはなかなか取れなくなってしまった。

 

藤村さん

優先順位付けが大事。日毎に、時間ごとに変わってくる。サブの副業ではなくマルチの複業の優先順位はとても難しい。当初は全部頑張ってしまった。


優先順位は常に変わる。それを嘘をつかずに全て伝え、信頼関係を構築する。信頼関係を構築していけば、理解してくれる。完全じゃない自分でも認めてくれてやってくれて、とてもありがたい。


また、特に複業はリアルでのつながりが薄くなりやすいので、だからこそ実際に会う機会を大事にしたい。

 

鳥井さんのコメント「今藤村さんは大好きなサウナに入っているんだな、と分かるからSNSは大事ですね」

 

ここで、藤村さんと鳥井さんが盛んにタスクタスク言っていて、タスク管理好きには至高のひとときでした。

 

中神さん

会社に対して複業があることを申し訳ないと思ってしまう。スマイルズでは、働き方改革ではなく働き方開拓と呼んでいる。


少し気分が落ち込んだとき、故郷の北海道でリモートワークをしてみた。会社は寛容だと思い、その分頑張って返さなくてはと思った。囲い込むよりお互いギブしあう、スマイルズと自分との関係はとてもいいと思っている。


また、リモートワークを活用するようになり、オンラインだからこそ丁寧にコミュニケーションを心がけるようになった。

 

これからの働き方

大宮さん

家族というチーム全員がやりたいことをやれるようになりたい。夫が独立起業するなら自分が働けばいいと、背中を押すことができた。自分も子供も含めて全員やりたいようにやるための複業だと考えている。


鳥井さんからの質問「独立してご主人と一緒に会社を経営しないのですか?」


今は夫を応援する立場でいたい。価値観を広くするために。

藤村さん

生き方を見直すことから働き方を考えたい。どんな生き方がいいのか。自分は安定志向がとても強いことが分かった。ただ、安定というのは1つのところにとどまるものではなく、やりたいことに飛び込み続けることではないか。自分本位の行動が価値につながり、結果的に安定状態となる。常に変化し続けられることが安定。


価値観を変化させることとして、若い人の価値観を取り入れることが挙げられる。例えば、お金。節約し貯金が正義だった以前からの価値観とは違い、今はクラウドファンディングをバンバンしている。自分も、ノールックで支援できるようになった。


鳥井さんからのコメント「今の時代、安定の定義が分かりにくくなってきていますよね」


複数のコミュニティに属すると社会資本(小鳥遊注:おそらく信頼の類のことかと)を構築でき、それが安定につながる。

 

中神さんから質問「生き方を見直すとは、具体的にどういうことでしょうか?」

 

「好き」の追求と思われがちだが、自分は「嫌い」を避けることだと思っている。

 

中神さん

(働き方の)バリエーションが増えてくるのではないか。休職してクリーニング屋になって数年後戻ってきてスマイルズと一緒にやりたい、という人がいる。複業だけではなく色んなパターンが今後でてくると思う。


だから、自分のこらからのキャリアは考えていない。固定化させず、そのときの直感を信じて飛び込むようにしたい。

 

質疑応答

会社員たるもの会社にフルコミットすべきという思想を持つ世代との折り合いの付け方を教えて欲しい。

複業はまだ新しい考え方。新しいものは形にならないと価値が認められない。複業で価値を作り出し、それにより本業にも価値をもたらすと良いと思っている。つまり、社外の価値観を社内にもたらす人の方が、より複業をやりやすくなる。(藤村さん)

 

複数の業務先と良い関係を保つためには?

オープンに話す。リソースが限られていることを理解してもらって仕事をいただく。(中神さん)

 

複業はどういう価値観で見つけるのか?また、見つけてもらえるには?

見つけてもらうのは難しいかもしれない。やりたいと言わないとなかなか分かってもらえないことが多い。(大宮さん)


見つけてもらえるよう事あるごとに複業にチャレンジしたいとSNSで言っていた。(藤村さん)


全く関係ない人から連絡があって複業に発展するのはなかなかないと思う。自分も知り合いからのが8割くらいを占める。SNS経由で、知らない人からの仕事の依頼が年一回程度ある。望まれての仕事なので、最初からやりやすい形で仕事ができる。


ただ、本当に取りたい仕事は足繁く数ヶ月通って取った。忍耐は大事。

 

感想

大宮さん

複業であれ何であれ、完璧を目指してはいけない。何か面白そうだなと思ったらやってみよう。やったことで無駄なことない。

藤村さん

毎日楽しく生きよう。変化に貪欲に。

中神さん

これいいなと思うこと、自分なりにできることを小さく小さくやっていくといい。地域イベントの受付から、ご縁があって地域おこしの会社を作ることができるようになった。

鳥井さん

自分は会社を経営しているので、雇用者側の意見を。会社のことも考えてくれた上で複業を考えてくれているかを経営者は考えるもの。自分の利益のことだけを考えず相手のことも考えて行動すれば、対会社であっても複業の話をしがらみなくできるのではないか。

 

懇親会にて

以上の本編が終わり、同じ会場で懇親会が行われました。

 

大宮さんに育児と複業の話を伺い、アドバイスをいただきました。母親となる妻の立場に立ちながらも、複業をしたい側の話も理解してもらえた上での話でしたので、大変有益なアドバイスでした。

 

また、藤村さんとは私の大好きなタスク管理、GTDの話ができてとても嬉しかったです。「タスク管理の人」として藤村さんに認識いただき感無量でした(笑)。藤村さんご自身のタスク管理は、かなりシンプルにタスクを仕分けて、scrapboxを使っていらっしゃいました。やはりscrapboxは人気なんですね。

 

ところで、サイボウズ社員の方々は皆さん複業バリバリなのかという話になりました。藤村さん曰く、本業がキチンとできているからこそ複業もできる。まだ経験が浅いなどの理由で本業で手一杯の方は、複業をする余裕もないようです、とのこと。まさしく。

 

最後に

ご活躍されている皆さんの複業に至るまでの経緯と複業をするにあたっての生の声が聞けたのが良かったです。みんな結構悩み抱えていたり、頑張ってやってるんだな、と共感を覚えつつ安心をしました。

 

自分も複業をしていて、悩みもあったりします。それらを乗り越えたり乗り越えなかったりしながら、今日のようなイベントへ登壇する側に立てるようになりたいなと思いました。

要領が良くない自分をどうにかしたい人のためのワークショップを8/25(土)に開催します。

要領が良くない自分をどうにかしたい人のためのワークショップというイベントをやります。

t.co

イベント概要

「要領を良くする」のではなく、「そんな自分でもやっていけるやり方を一緒に考える」イベントです。

なお、以前は「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術【実践編】」と銘打っていました。方向性はあまり変わりません。

 

参加いただきたい方

参加者ご自身が抱えていらっしゃる仕事環境での悩みを開示していただき、その悩みをタスク管理の観点から解消していくのを考えるイベントにしたいと考えています。

 

例えば、こんな方々にいらして欲しいなと思っています。

 

  • タスク管理を始めてみたが、どうもうまく回らない
  • タスク管理に興味を持っているが、どこから手をつければいいのかが分からない
  • タスク管理に興味を持ち運用しているが、より良い運用方法を追求したい
  • 自分のタスク管理システムはかなりイケてるので褒めてもらいたい

 

なお、ご参考までに、前回に「実践編」として行った内容のレポートはこちらです。

hochebirne.hatenablog.com

 

共催です

一昨年から26回開催し続けてきているF太さんとの「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」と同じように共催いたします。私1人だとあっという間にテンパりますので……。

 

福祉業界で働きながら、タスク管理にとても造詣が深く、タスク管理イベント「TaskFreaks!!」を開催しているひばちさんと共催します。

 

参加者の方にお持ち帰りいただくもの

イベントでは、タスク管理の基本的な内容をご説明します。そして、個別のタスク管理システムとその悩みを検討します。どんな道具やツールをどのように使えばいいのか、できる限り具体的に検討してアップデートのアイディアもお伝えしたいと考えています。

 

懇親会も行います

終了後は、ご都合が合う方で懇親会をいたします。そこで、イベント中気が付かなかったことや、より突っ込んだ話ができればと思います。

 

最後に

仕事がなかなかうまくいかず、そのためにタスク管理は必要だと思い始めた。しかし、どうしたらいいか、何も踏み出せない。そんな方の応援をしたいと思っています。

 

自分も当てはまりそうだと思った方、是非おいで下さいませ!

www.kokuchpro.com

 

そもそもGTDが想定しているのはオープンリストのみであり、それだけではタスク管理は完成しない。

昨日、このような記事を書きました。

hochebirne.hatenablog.com

 

そもそもタスクペディアは「オープン」+「クローズ」を目指していない

タスクペディアは、タスク管理手法の1つでありその金字塔である「GTD(Getting Things Done)」を基に作っています。 

全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

 

 GTDからして、そもそもクローズドリスト的な思考はあまりしていません。「把握」「見極め」「整理」「選択」「更新」という5つのGTDのフローのうち、クローズドリストが問題になってくるのは、主に「選択」です。厳密に言うと、選択フローですら、完璧にクローズドリストの話ではありませんが……。

 

GTDには時間の概念が薄いと感じます。あって締切日などの「日」単位です。ところが、私たちは日単位で動くタスクではなく、時間、分、秒単位で動くタスクを相手にしています。タスクペディアの表示で考えれば、タスクやサブタスクの発生や締切は、発生日や締切日ではなく、発生日や締切日を表示すべきだということになります。

 

そこまですると、入力する際に考える手間を考えるだけでも嫌になりますね。

 

そこで、クローズドリストという、一日のどの時間帯にどの(サブ)タスクを配置すればよいかが表示されたリストが別に必要となります。

 

GTD「おれだけで完璧だぜ」

上記でご紹介しているGTD本では、GTDをマスターしたら、あたかもタスク管理が完璧にこなせるようになり、日常生活や仕事のタスクをスムーズに終わらせることができるかのように書いています。間違いではありません。ただ、少しだけ言い過ぎ感が否めないかなと思っています。

 

クローズドリストが司る領域は、「選択」の部分が主だと書きました。タスクを「把握」して、その目的と次にとるべき具体的な行動を「見極め」て、それらのタスクがおのカテゴリーやボール持ちに属するかを「整理」します。その後に「選択(して実行)」という段になり、実行が終了したら、その結果をツールに反映させ「更新」します。

 

一言で「選択(して実行)」と言い切ってしまって良いものか。

 

把握・見極め・整理を経れば、目の前にちょうどよく実行順にタスクが並ぶのか。

 

答えはですね。実際、タスクペディアでもタスク数が多くなると、どうしても「えーと、どれからやればいいんだろう……」と迷うことになります。

 

GTD本では、その苦心は無いものとして話が進められています。どのタスクを、どの順序でやるべきなのか。そして、ある限られた一定の時間内にどれだけのタスクがこなせるのか。ほぼ解決策は提示されていません。ここがクローズドリストで解決すべき問題です。

 

最後に

タスクペディア運営陣は、この問題を解決しようと画策しています。おそらく、タスクペディアにくっつけるアタッチメント的な存在のアプリケーションになり、仮に「タスクペディア+(プラス)」と名付けています。タスクペディア本体のみなら使用料無料、プラスを加えたものを月額課金で提供できればいいな、と考えています。

 

オープンリストとしてのGTD、それを補完するクローズドリストまであれば、タスク管理の最終形態(?)にかなり肉薄するのではないかと思います。