ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

すぐやる癖

目の前にふってきた仕事はすぐ片付ける癖をつけることを、GTDでは目指している。

目指している、と言うか当然のようにそれが出来なければ、GTDをマスターしたとは言えない位です。

逆に言うと、GTDは、どうやって本人をすぐやる人間に仕立て上げるのか。

「緊急度がキチンと把握できるようになるから」は、GTDの直接の効能ではないです。

「自分の抱えている仕事全体を把握しているから」が、まずはその答えだと思います。

全体を把握できることで、自分の心に余裕ができ、それぞれの仕事の緊急度の高低(どれを先にやるべきか、どれをやらないでも良いか)を把握できる、という流れで、結果的に目の前にふってきた仕事をすぐさま片付ける癖が付くのだと考えます。

GTDボトムアップのタスク管理手法だと言われますが、私はGTDを実行するにつれ、トップダウンの性質の方が勝っている印象が大きいです。

ボトムアップと言われる大きな理由が、GTDを始めた当初は、突然ふってきた仕事をすぐに片付けられるようになるという側面が強く感じられるからではないかと思います。

ですが、これは、自分のやりたいこと、やるべきことを設定して、それらをブレイクダウンして小さな仕事に分解していくという、GTDの本丸を攻略する前段階に過ぎません。

まず目の前にあるこまごまとした仕事をすべて処理して、今後何に対してもテキパキと対応できる能力を身につけてもらいたいのだ
(「ストレスフリーの仕事術 仕事を人生をコントロールする52の法則」)

すぐやる癖をつけて、いよいよ自分が設定した、あるいは上司から設定された難易度の高い、より複雑な仕事に向かっていけるようになるということでしょう。