ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

自信をつけるのに「正しい」ことは必要ない

今の私たちに必要なのは、自分が下した決断を信頼できる状態を確立することである。

(「ストレスフリーの整理術 実践編」より)

 

答えを欲しがってはいけない

たとえば仕事上の何か判断をするときに、絶対的に正しい解答が無いといけないと思い込んでいました。どんな風に突っ込まれても大丈夫なような答えを用意しなけれないけたい、と。

 

でも、そうすると「正しいことの理由」を求めてしまうんですね。そんなの無いんですよね。なのに、「こう突っ込まれたらどうしよう」「後でこうなったらどうしよう」と考えると、いたずらに時間だけ過ぎて判断に手間取る。

 

私見ですが、自分なりにある程度判断の根拠が見つかったら、それが7割程度の正しさでも、それを是として判断しても問題ないように思います。何かあったらまた後で変えればいいんだし、と思っていれば、そうそう取り返しの無い失敗をすることはありません。誰もが100%認める答えを欲しがっていたら、いくら考えても出てこないと思います。

 

「自分の決断を信頼できる」とは

こうして判断を繰り返していくことで、自分の決断に自信が出てきて、姿勢・態度にもそれがいい意味で出てきます。要するに自信を持つ、ということですね。自分の出した決断にゆらぎがない。自分がこういう理由でこう判断したんだ!ということに対する信頼です。

 

ゆらがない理由

ゆらがない人はちゃんとした思考の過程を経ています。段取りをしっかり組んで、1つ1つ足場を確保して登っていくボルダリングのようなもので、客観的なものだったり関わる人の総意だったりしますが、そういった確かな足掛かりを踏みしめて目的地に到達します。

 

極論すれば正しい必要はない

極論ですが、その際の足場、各段取りが神の視点から合っている必要はないと言えると思います。客観的な状況だったり、全員の合意事項を元に進めても、それら自体が間違っている可能性も多々あります。そこも本当に正しいかどうかまで気にやむ必要はないわけですね。

 

不安感を覚える余地をなくす

そして、自信をつけるのにさらに大事なのは、この思考過程をいつでも引っ張り出して、他人に対しても、自分に対しても「な、おかしくないだろ?」と説得できるかどうかということ。特に、自分に対しては詭弁で煙に巻くことはできないので重要です。

 

この思考過程について「なんか忘れちゃったけど、これ良くないんじゃないか?」という不安を発生させないことで、頭の中をスッキリさせておくこと、これが自信を持つのに必要な状態なんですね。GTDの目指すストレスフリーとはまさにこの状態を言っています。

 

自分の思考プロセスを書き出して再確認し、100%正しいかはともかくとして自分が「これでよし」と思うことで不安をなくすことが、我々に必要なことだと、このGTDの本では言っているわけです。