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ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

【読みました】「気持ちが楽になる働き方: 33歳 現役の大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。」

極めて実践的なタスク管理指南ブログ管理人が本を出版!

タスク管理についての情報発信ブログとして、とても実践的で参考にしておりました「いつでもスタオバ!!!」の管理人の方が本を出されたので読みました。その感想などをつらつらと。

 

www.amazon.co.jp

 

「この本は自由なライフスタイルを求めて独立をすすめる本ではありません。

むしろ逆です。大企業で働きながら、いかに自分らしく生きていくかを考える本です。」

 

このフレーズに惹かれる人は多いはず。世の中の7割は中小企業ですが、参考になると思います。なぜなら、この情報が必要な人の大多数は、会社勤めであろうからです。

 

著者は大企業のサラリーマン

財界に多数の人材を輩出し、卒業後も強固な横のつながりがある大学から大手金融機関へ就職しているという点で、外面的には衆人も羨む社会人生活を送っているように見えますが、大企業でもやはり苦労の種は尽きないんですね。当たり前ですが、リアリティがひしひしと伝わってきます。

 

金融機関は体質が古いところが多いと金融機関勤めの友人からは聞いています。ましてや大手ともなるとかなりそれはガチガチに固まっているものだと察します。その旧態依然とした組織の中で、いかに悩み、いかに自分が成長していったか。さぞ大変だっただろうと思います。

 

バイタリティがあり優秀

この本を読んでまず思ったことは、「この著者の方は、とてもバイタリティがある優秀な人だ」ということ。何より、組織のためにアイディアを出し、それを上程して組織を変革しようという頭脳と体力があるのがとても印象的でした。

 

挫折の経験は、いずれも自分が頑張って何かを実行した結果によるもの。人間の成長にとって、とても糧になる形だと思います。何事も、自分の信じる通りにまっすぐに取り組んで、壁に跳ね返され、試行錯誤してはまたぶつかっていく。それが2,3度繰り返され、「またか!」と応援したくなります。また、跳ね返されても食らいついていくエネルギーと、その都度新たなアプローチで自分を進化させていく頭脳はまるで映画の主人公のようであり、一種の冒険活劇を見るようでした。

 

特筆すべき点

それだけであればただの成功譚なのですが、組織の是とするイメージ通りに自分を成長させていかず、それでいて所属組織で自由に楽しく業務を継続している点が、この本の特筆すべきところだと感じました。長時間労働、退社後の飲み会や休日のゴルフコンペ等といった「昭和のサラリーマン」という表現に集約される会社の雰囲気とは違う、自分なりの働き方や仕事への取り組む姿勢を打ち立てて堂々と通用している様子は、そうしたくてもできない人たちに是非読んで欲しい内容です。

 

共感したところ①

特筆すべき点でとても共感したところは、「怖いこと」に挑戦したところ。自分の中ではいけないこととして思っていることをあえて実行するということですね。(責任転嫁という後ろめたさを振り切って)他人に任せること、自分が動けば確実に貢献できる(やっておいた方がいい)のにあえて動かないこと、ちゃんと口に出して言うことで自分の考えを通すこと等。換言すれば「自分の殻を破った」ということでしょうか。何か苦しい状態を打ち破って成長した人には、必ず何らかの自分の殻を破る経験があります。怖いことに挑戦し自分の殻を破った経験が、とても共感したところです。

 

卑近な話で恐縮ですが、私も全く同じ「怖いこと」に挑戦したことが、自分の殻を破って、自分を負の行動の連鎖から断ち切ったという経験があります。私が自分にかけた言葉は「怖いことに挑戦する」ではなく「自分が悪い・やってはいけないと思ったことをあえてやる」です。本質は同じだったのではないかと、非常に共感しながら読みました。

 

共感したところ②

さらに共感したのは、その「自分の殻を破る」経験に、タスク管理の裏打ちがあったことです。いくら残業を無くそうと思っても、実際仕事を定時までに終わらせることができなければ、そんな働き方ができません。会社を出ても、やりかけの仕事の不安がグルグル頭の中を回っていては、会社以外の時間を有意義に使うことはできません。仕事をこなすことに対して自信がなければ、自分の殻を破ろうという気には到底なることができないものだと私は考えています。タスク管理は、その自信を下支えする方法論・技術であって、著者の滝川さんも私も、そこはきっと共通して思っているところなのではないかと、つまり同志なのではないかと勝手に想像しています。GTDでも他の方法論でも、タスク管理を実践し仕事をきちんとこなせるようになって、大いに自分を打ち出すことがきでるようになったという点が、同じタスク管理を実践する者としてはとても共感し、ニヤニヤするポイントでした。

 

タスク管理で可能にする「自分のやりたいこと」も同じ

著者の滝川さんと同じく、私も、仕事に追われる立場から、仕事をコントロールして「自分のやりたいこと」を追及することが、タスク管理のお蔭でできるようになりました。さらに、その「自分のやりたいこと」が「タスク管理を教えること」だという点も同じ。タスク管理をやるようになった経緯は違うものの、同じような経験を持つ先達がいることは心強いです。

 

著者に会いたくなる一冊

本を買って一気に読んで、この方と話したいと思いました。残念ながら、関西にお住まいのだそうで、東京在住の私とはあまり接点が無さそうです。しかし、機会があれば是非話したい、そう思わせてくれる熱量の高い一冊でした。

 

それにしても、子育てもしながら、タスク管理のセミナーを月2回も定期的に開催されて、さらには仕事もちゃんとされているのはすごいですね。