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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

社内フリーランスのススメ

ブラック企業ほど「仲間」を強調

ブラック企業あるあるですね。「明るく楽しい職場が待っています!」「親切で優しい仲間に囲まれて、あなたも仕事に精を出してみませんか?」などという、耳当たりの良い言葉に隠されたブラック体質。ことさらに「仲間」と強調することで、本来であれば組織との雇用契約を結んでいる人が集まったに過ぎない集団に、個人同士の団結や友情を求めるわけですね。ああ気持ち悪い(笑)

 

「仲間」は大事

そんな私も、人と同じくらいかそれ以上に仲間は大事にしたいと思っています。同僚の恋話を聞くために一緒に帰ったり、以前の職場の仲の良い数名とは今でも定期的に集まります。旅行にも行きました。飲み会も嫌いではありません。会社のハロウィンパーティーでは、弾けすぎて、ビールの缶のコスプレをしてケラケラ笑って心底楽しいと思いました。そんな楽しい時を一緒に過ごした仲間とは、確実に仕事がやり易くなりました。

 

でも仕事は別

そんな場を提供してくれている会社には感謝しかありませんが、仕事をする上では、キッチリした方が良いと思うようになりました。仕事を受けるときには必ず「それは本当に自分がやるべき仕事なのか?」と自問するようになりました。

 

フリーランスは、自分の時間を効率よく使って稼ぐことが大事ですよね。そして、自分のやるべき仕事であれば請け負う。そうでなければ断る。業務委託契約を結ぶときには、必ず対象業務が列挙されます。そこに載っていない仕事はやらないのが当たり前です。

 

社内で、この心構えで日常業務をすると、自分がやるべき仕事が明確になり、自分の決めた基準に従ってやるべき仕事とそうでない仕事が選別できるようになります。

 

効能

これで実際仕事をバンバン断れるようになることは残念ながらありません。そうしたいのであれば、本当にフリーランスになって、改めて会社と業務委託契約を取り交わすぐらいしかありませんね。しかし、いわゆる「社畜」と言われて悩んでいる人にありがちな、「際限なく仕事を押し付けられ、社員だからという理由だけで何でもかんでもさせられる」というのを受け入れるのをやめ、「これはやるべきこと」「これは本当は自分じゃなくてもいい仕事」と考えるようにはなります。

 

そう考えられるようになれば、徐々に「それ、本当に私がやるべき仕事ですか?」という考え、態度が出るようになり、まずは気持ちの面で「何でもかんでもやらなきゃいけない」という重石を退けることができるのではないでしょうか。

 

逆に、このように考える部下が増えたらマネジメント層は困るかもしれませんね。私が部下を持たない立場にいるからこう考えるのでしょうが、だからこそ言うべきなのではないかと考えています。

 

そもそもマネジメントを任されているような人は、会社組織での仕事ぶりが認められているから部下が付けられているわけで、私がこのブログ等を通して伝えたい「仕事がなかなかうまくいかない人たち」は、マネージャーに昇格した人たちではなく、まずはスタッフとして仕事をし、悩んでいる人だと思いますが、そんな人にこそ、こういった姿勢を持つことで、様々な負担を軽くするものだと考えています。