読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

察する人は察しない努力を

スーパーマンの悲劇

星新一の作品で、名前は忘れましたが、こんな話があったと記憶しています。

 

みんなの願い通りに動くスーパーマンが人通りの多い路を歩いたら、あっちへヨロヨロ、こっちへヨロヨロしている。どうしてそんなヨロヨロしているのか聞いたら、どうやらここにいる全員の「脇にそれて歩いて欲しい」という思い通りに動かされてしまっている。

 

つい察してしまう人

何でも察して人の先回りができる人は、このスーパーマンのようなものだと思います。淡々と事実を述べられていても、その裏にある真意を即座に汲み取ってしまえる。そして、そのご希望通りに「何なら私やりましょうか?」と動く。とても歓迎されますね。

 

察しまくるとどうなるか

相手の真意を汲み取るスキルは、コミュニケーションにおいてはとても重宝します。しかし、汲み取ったものを選別せずに全て実行しようとするのは、慎重になった方が良いです。

 

しかし、察することができる人は、往々にして、相手の希望に沿うように動きたくなってしまいます。これを抑える必要があると私は考えます。

 

経験上、そのポリシーで働き続けると、冒頭のスーパーマンよろしくとんでもない負荷がかかります。結果、優先してやるべき仕事が分からなくなり、納期遅れを乱発します。

 

やるべきことを明確にしてから

もしやるのであれば、自分の仕事として確実に把握してから取り組むべきで、期日までに完了できそうな目算が立てられなければ、それは引き受けてはいけない、と思います。ただ単に、目の前の人が助かりそうだからという感覚で動くと、下手したら共倒れです。

 

自分の抱える仕事を俯瞰できているか

そのためには、自分のキャパシティと、自分の抱える仕事が今どれくらいあるかの把握が大事だと考えます。今日やらなきゃいけない仕事が捌ききれないほどあったとしたら、さらに別の仕事を突っ込むのはよろしくないですよね。いくら目の前の人が「この仕事やって欲しいなー」感をあからさまにちらつかせてきたとしても、スルーすることが必要です。

 

スルースキル

このスルーする力はとても大事だと思います。察することができる人にとってスルーすることは悪であることが多いからです。つまり、スルーするのは悪事を働けと自分に強いているのと同じことになるからです。しかし、スルーしなければあちこちヨロヨロ状態になります。自分に悪いことをするように強いる努力が必要になります。それくらいの極端な考え方の転換をしないと、なかなか自分の傾向は変わらないものです。

 

実は悪くなんかない

そして、スルーできるようになると、実は悪くなんかないことに気が付きます。「やらなくても良いけど、やると喜ばれること」をやっていただけだと気が付きます。やらなくてもいいんです。

 

ただ、なにもやらなくてもいいことは100%やってはいけないと言うつもりはありません。不用意に察して手を出して本末転倒になるのは防ぎたいですね、ということです。

 

その前提として必須である「自分の抱える仕事の俯瞰」として、GTDはとても役に立つ、というのが私の実感です。