ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

肉は切ってから食べる派?都度切る派?

やりかけの仕事をどうするか

私がこれまで見てきたTODOリストの多くは、やるべきことを単に羅列しただけで、実際に必要な作業を書いたものにはなっていない。

それらは、さまざまな未解決事項の部分的な覚え書きでしかなく、求めるべき結果や次の具体的な行動への変換作業ができていないのである。

(「ストレスフリーの整理術」より)

※下線は小鳥遊による

 

タスク管理手法で最も有名なものの1つ、GTDの開祖デビッド・アレンが書いた本より抜粋です。

 

肉は切り分けてから食べよう

目の前に大きな肉の塊がおかれて、「さぁ、お召し上がり下さい!」と言われたところで、「では」と丸呑みにはできません。一口サイズにカットしてから口に運びますね。昔人間ギャートルズでは、人よりも大きな肉にかぶりついていますが、それにしても飲み込める大きさに引きちぎっていますね。……いますね、と言われても知らない人が多いでしょうか(笑)

 

最初に切る派?都度切る派?

私は、大きな肉の塊の存在感を目で楽しみたいので、実際に口に運ぶまでは切り分けません。切って、食べて、切って、食べてというリズムもまた良いですね。

 

業務タスクは最初に切り分ける

これが肉から仕事に対象物が変わると、断然最初に切る派になります。肉は食べたくてしょうがないものですが、仕事はやりたくてしょうがなくて震えるようなものではないので、大きな塊のままボン!と目の前に置かれると、やる気が失せてしまうからです。いち早く小さく分けて、「お、これくらいなら一口でいけそうだぞ」と自分に思い込ませなければいけないのです。取りかかる都度切り分けようと思っていると、まず手をつける気になりません。

 

切り分けるということ

この「切り分け」が、冒頭でデビッド・アレンの言う求めるべき結果や次の具体的な行動への変換作業です。この作業は「タスクの分解」とか「タスクの細分化」とか言いますが、一見面倒に見えるので、丸ごとかぶりつく人が後を絶たないようです。そして「これは食べられない」と判断してしまい、手を付けずに遠ざかってしまいます。

 

一旦落ち着きましょうか

仕事がふってきても、いきなりかぶりつくのではなく、一口サイズにカットしてから取りかかるのがタスク管理の鉄則と言って良いと思います。一旦落ち着いて、タスクを分解してから取りかかれば、必ず確実に仕事は進捗します。その安心感を経験すればしめたものです。