ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

昔、楽天の「成功のコンセプト」にドン引きしてました

スピード‼︎スピード‼︎スピード‼︎

これ、楽天株式会社の「成功のコンセプト」のうちの1つです。3回重なるところに尋常じゃないこだわりがうかがえますね。とにかくはやく動くことを大事にするんだなと、とても分かりやすい。「大事なことだから2回言いました」という台詞が巷にはありますが、それよりも重要なんでしょう。

 

体育会系のにおいがする

私はこの言葉を読んだ時に、正直ドン引きしました。なぜなら、1週間に10日来い的な体育会系の無理難題を押し付けてくる感じ(かなり個人的な偏見がありますが)がしたからです。じゃあアレか、タイピングはブラインドタッチ必須で、1分間に1,000字、社内の移動は全力疾走、それでいてミスは絶対に許されない、みたいなギチギチの雰囲気なのか?などと想像していました。

 

「歩みは遅くとも着実に」は遅さ礼賛ではない

翻って、その対になるような言葉として「歩みは遅くとも着実に一歩一歩進む」といったものがあると思います。私はこの類の言葉が好きでした。遅さが許されている優しい世界のような気がしたからです。しかし、よく読むと遅いことを奨励しているわけではありませんね。「遅くとも」の「とも」は「たとえ〜だったとしても」という意味です。「(推奨されないが)たとえ遅い場合でも、(最低)丁寧に」といった感じでしょうか。

 

根性ではなく方法が鍵だった

タスク管理で効率的に仕事をこなすことを意識するようになってからは、この「スピード」は、無理難題を押し付ける類のものではない、と感じるようになりました。100メートルを20秒で走るのを10秒で走れと言っているのではなく、道草をなくしたり、自転車を使ったりしようという話です。タスク管理では、自分が無意識にしている無駄な行動をできるだけなくすことでスピードが結果的に上がります。それは走るのが速くなることではないわけです。

 

今は抵抗感はない

ということで、スピード!と言われても、今はドン引きしたりしません。むしろ、共感すら覚えます。しかし、3回も畳み掛けてグイグイくる感じはまだちょっと苦手です(笑)