日常でもひらめきを生む方法
静けさの中から生まれる
クラシックの作曲家ブラームスやマーラーは、作曲のために静かな土地へ行ったり、作曲小屋を建ててそこにこもったりしていました。世の喧騒から離れた場所に自分を持っていく必要があったんでしょうね。余計な物事に心を奪われないように、現実世界でも、自分の内奥の精神世界でも、静かな環境下にいることは、何となくアイデアやひらめきが生まれそうな気がします。
ホワイトカラーにもひらめきは必要
私のような内勤の事務職でも、ただ単に手を動かし続けていれば良いというものではありません。広告代理店のクリエイターほどクリエイティブさは必要ありませんが、人に何か物を伝える時、口頭であれメールであれ資料という形であれ、ただの事務員にも独創的な工夫や発想は求められます。
日常で静けさを作り出す苦労
我々が日常生活で静けさを作り出すのは、かなり大変です。一日中家でゆっくりくつろいで風呂に入ることなど不可能です。かといって、閑静な避暑地に行くのも現実的ではありません。会社にいては、同僚や上司・部下がわらわらといます。とても静かな環境とは言えません。
没頭しているのも静けさの一種
そんな場所でも、ひらめきを生み出す「静けさ」は作り出せると考えています。それは、「精神的な静けさ」です。不安がなく、何かに没頭できる精神状態です。一般にゾーンと言われたりもします。
私は、タスク管理ツールをエクセルで自作してからエクセルをいじるのが好きになりました。会社の人事評価シートをエクセルで作った時があり、2〜3時間はその作成に没頭することができ、充実した良い時間を過ごしました。この没頭できる状態を自分の中に作り出すことが、日常生活でもひらめきを生むことにつながると実感しています。
没頭できる状態を自分の中に作り出すためには、瞑想などが手っ取り早いと思いますが、タスク管理をすることで瞑想と同じ効果が得られると私は思っています。
自分のタスクを全て書き出すことで余計な不安をなくし、やるべきことを明確にして、ただ目の前にあることをすれば良いという状態に持っていくというのが、タスク管理の大事な効能です。それによって、心に静けさを得ることができます。タスク管理手法の1つ"GTD"ではこの状態を「水のように澄みきった心」と表現しています。
このようにして、会社の喧騒の中でも、精神的な静けさを実現していけば、より独創的なアイデアが思いつくような、そんな実感があります。