ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

具体的な次の一手に踏み出せないのはなぜか

TODOリストは作ったものの…

TODOリストを作ったは良いが、手を付けることができず、どんどんリストの項目が膨れ上がってしまい見るのも嫌になってやる気をなくして挫折、割とあることですね。なぜ、挫折をしてしまうのか。やっている本人としては「何か分からんけどうまくいかん」という認識だと思います。以前私がそういう認識でした。そこにメスを入れたいと思います。

 

TODOリスト作成と、リスト上のタスク完了までに何があるのか。そこには「着手する」という段階があります。私見ですが、着手すれば半分は終わったようなものだと考えています。坂道の上のタイヤのように、ちょっと押しさせすればあとはゴロゴロ転がっていく。そんなイメージです。坂道の上のタイヤなるものを見たことはありませんが。あったら危なっかしくてしょうがないですね。つまり、着手できないから物事が進まないということになるわけです。では、なぜ着手できないのか。

 

そこには決断の苦しみがある

着手するには、具体的な行動を行わねばなりません。上司へレポートを書くにも、まずはレポートのフォーマットを立ち上げて、文字を埋め始めないといけません。 レポートを書くという業務は書き始めるしかないのですが、新商品開発のためのプレゼン資料を作る、とか複雑な段取りを踏んで完了させる仕事となると、いくつか取りうる選択肢から1つを選ばないといけません。

 

なんとなくプレゼン資料が出来上がるものと思っているところに、「社長、プレゼン資料の作成原案がここにあります。来週までに意見を募集して、何もなければこの案のまま採用としたいと思いますが、いかがでしょうか?」という相談が来たとします。「え、そんなに早くきめちゃうの?」と思って「いや、2週間後にしよう」と答えたり「意見が出揃った時点で、最終的には私が決めることにする」と言ったり、社長はなにがしかのアクションをしないといけない。1つの選択肢を採るということは、他の選択肢を捨てるということなので、決断の苦しみを伴うのです。

 

タスク管理メソッド”GTD"の考案者デビッド・アレンは、以下のように言っています。

 

会議が終わる20分前にはかならず「次にとるべき行動は何か」という質問を投げかけなければならないことだ。経験上、結論が出るまでにはたいてい20分くらいかかり、その中で難しい決断を迫られることもある。

(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術」より)

 

「プレゼン資料が誰かうまい具合に作ってくれるかも」などというふわふわとしたものから、グッと他の選択肢を捨ててある1つの行動を選ばなければいけないのは怖いことです。大なり小なり、皆がその過程を経て業務を進めています。この怖さが具体的な行動に踏み出せない要因です。「これでいいのか?」と疑心暗鬼になりながら次の一手を打とうとするのには躊躇しがちです。完了への見通しが立つか、見通しが立たなくてもこれが今取るべき最良の行動だ!と信じられるようになると、踏み出すことができます。次の一手を打てるかどうかは、見通しがつくか、少なくとも確信を持って踏み出せるかどうかの違いによります。

 

日頃から、目的とそれに至る段取りを明確にするようにしていると、その踏み出せるまでのハードルを下げられます。それこそがGTDの5つのフローの1つである「見極め」です。つまり、GTDは「決断できる人」にするわけです。

 

毎日はある意味決断の連続と言えます。日々の決断、よろしければタスク管理GTDの力を借りながら是非ご一緒に。