ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「とりあえず仕事のボールを投げる」のは良いのか?

タスク管理の盟友のメールマガジン
タスク管理界隈でその存在感を示しつつある(?)"TaskFreaks!!"なる一団を率いるイド♂さんが発行するメールマガジン「日々是助管理(ひびこれ・タスク・かんり」、発刊当初から愛読しています。イド♂さんの毎日のタスク管理について、生の情報を熱く届けてくれるものです。

philo-hacks.com

イド♂さんはスイス→ドイツと海外を転々とし、管理職として働いています。大変な負荷のかかる環境で仕事をしているようで、日々タスク管理を使ってどのように仕事という強敵に立ち向かうか、手に汗握る展開を見せています。最近は「仕事はメールを開くまで存在しない」というシュレーディンガーの猫理論を駆使し、華麗にタスクをさばいている模様。

 

「責任の所在を明らかにして終わり」ってどうなの?
そんな極限状態でタスク管理を行っているイド♂さんにとって、労働の効率化は非常に切実な問題であるようです。記事の一部を以下に抜粋します。

日々是助管理20170610号≪増刊号≫
・とりあえずは前に進んでいる多くの未完了タスクを抱えるよりも、一個一個その場で完了させた方がより多くのことを為せるのではないかと思い始めた。デキる人は、責任の所在という「過程」などどうでもよく、「結果」を求めるので、「わたしは○○さんに聞きましたが返信がありませんでした。わたしの責任ではありません。」という発言は絶対にしない。だからこそ、ボールを「とりあえず」投げるのではなく、その場でゲームを終わらせるのだろうが、労働効率的にもその方がいい気がする。

 

先日の私のこの記事などは、イド♂さんのメルマガの「デキる人」から速攻で否定されてしまうような内容ですね。 

hochebirne.hatenablog.com

 

 

私の推奨するタスク管理の根底には、全然仕事が回せていなかった自分にも、最低限仕事ができるようにするという考え方があります。つまり「できない」を「最低限のことはできる」まで引き上げるというレベルです。その結果、自分にはうまくやり方がハマり時間的精神的余裕を得ることができていますが、別の就業環境にいる他の方にどれだけ通用するかは未知数です。

 

私は、アドラー心理学の「課題の分離」を盾に「ある仕事についてボールを投げたら、その仕事についてのあらゆる責任はボールを受け取った人にある」として「自分のやるべきタスクに集中」することで「作業の効率を上げる」「精神的負荷を下げる」ということを実現しようとしています。

 

上記は、イド♂さんのメルマガの中では「デキる人のタスク管理」とは別の「定時に帰る人のタスク管理」とされています。これに対し、私は「デキる人」にも共通するのではないかという仮説を立てています。しかし、私が「デキる」タイプとは縁遠いため、検証まで至っていないのが残念です。イド♂さんのメルマガから、その検証のヒントが得られればと思っています。願わくば「全員が全員とりあえずボールをポンポン投げ合うことで仕事があっという間に終わる」という結論にたどり着きたいなと考えています。