ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

仕事に支配される、仕事を支配する

タスク管理の対象にならないもの

タスク管理メソッド"GTD"の考案者デビッド・アレンは「頭の中にある全てのやりかけのことを書き出そう」と言っています。それなのに、ああそれなのに。

 

(タスクリストを作る)その本当の目的とは「やりかけの仕事を片付けることによって、本当にやりたいことのために集中力と創造的なエネルギーを100パーセント使えるようにすること」なのだ。

(中略)

私が「やるべきこと」のリストを持っていなかったら(中略)「リストの中の仕事を後回しにしても大丈夫だ」ということが分からなかったかもしれないのだ。

(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術  仕事と人生をコントロールする52の法則」)

 「本当にやりたいこと」をやるために、「やりかけの仕事」を管理するということですね。

 

「タスク管理外」の確保

仕事が「本当にやりたいこと」であることはあまりないと思います。上の引用でデビッド・アレンが言いたいことは、本当にやりたいことを考える精神的な余裕を持つためにタスク管理を使うという考え方なのでしょう。会社を出たら仕事のことは忘れる、というものです。

 

仕事のことはパアッと忘れて

仕事のことはパアッと忘れて飲もうじゃないか!なんて言葉がありますね。あれは全然忘れられていないのは自明だと思います。飲んでいるときに仕事の話とか普通にしますしね。本当に仕事をパアッと忘れている人は、飲まなくても普通に退社した時点で忘れてます。

 

「会社を出たら仕事上のタスクから精神的に解放される」には、それらを一旦キチンと把握し、把握した上で脳の外に追い出すことが必要です。「把握」と「追い出し」。この2つを実現するのが「リストに書き出す」です。

 

リストに書き出すことによる「脳の外に追い出した感」は非常に大きく、そのお陰で、仕事以外の時間に仕事のことを思い出して不安になることはなくなりました。

 

これが、仕事を支配するということなのだなと思います。「仕事を支配する」なんて壮大で難しいことのように思えます。しかし、その実「リストに仕事を書き出す」でしかないというわけです。

 

タスク管理で仕事を支配して、心ゆくまで仕事以外の時間を楽しむのも大アリだと思います。よろしければご一緒に。