ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

惰性で運転せず、常に意識してペダルを踏み込む

「今までこうやってきた」は通じない

今までこうやってきたんだから、これからもこうするんです!という話は、割とよく聞きます。ストレートにこうは言わないまでも、「今までやってきたから」という雰囲気を匂わせて、新しい取り組みを否定するという流れは、会社の業務フローの変革を阻む要因だとよく言われますね。

そんな「オール前例踏襲主義」に対して、タスク管理メソッド”GTD”の開祖デビッド・アレンは、このように言います。

人生も同じだ。何がなんだかわからない!というときにやるべきことは2つだ。①意図する結果や目標を明らかにすること、②その方向へ進むための次の行動を決めること、である。
(中略)
プロのレーサーは口をそろえて言う。「もっとも危険なのは惰性で運転することだ」。だから、あなたも意識してペダルを踏み続けなければならない。せっかく参加しているゲームなのだから、思いっきりやってみようじゃないか。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」)

「何だかよくわからないけど、今までのやり方をやっていれば良い」という、惰性で動いていることに対して、厳しい姿勢ですね。聞いてちょっと疲れてしまうような意見です。

 

常に次の一歩の足の置き場を確かめる

ここでGTDが大事だと主張するのは「何かを達成しようとしているなら、その目的に向かっているかどうかを常にチェックする必要がある」ということです。目的地に向かうその歩みの一歩一歩の足の置き場を確かめながら歩くようなイメージです。

 

ああ、面倒くさい!

 

意識的に一歩一歩の足の置き場を確かめながら歩いている人はいませんね。「石橋を叩いて渡る」という言葉があります。そこで想定されているのは、渡る前に一度叩いてみる人です。石橋を渡り始めたら、その一歩先を「ここは大丈夫か」といちいち叩いて確認して歩く人は、相当おかしな人です。

 

ただ、それは自分が歩くことに慣れているからなんですね。歩くことに慣れていなければ、一歩先を確認しながら歩くことになります。それが、何の気兼ねなく歩けるようになるには、それが「習慣化」されるからです。

 

習慣化

「惰性で運転」状態にはせず、常に意識してペダルを踏む。これは、仕事で言えば、常に「次にやるべきこと」を書き出して進めていくということです。そして、「物事の進め方」の大事な2つのこと(上の引用の①と②)を習慣化し、自分の方法論として習得し、プロよろしくスピーディーなレース運びができるようになるのです。

 

タスク管理メソッド"GTD"は、その根幹となる5つのワークフローに①②が含まれています。GTDのワークフローを続けていれば、体が慣れて、意識しながらもごく自然にペダル踏むことができ、より速くサーキットを走れます(まぁ、車を運転したことが無いので、あくまで想像の話ですが!)。

 

確実に仕事を進められるような方法論の習慣化は、GTDのフローを実行することで実現することができると考えています。よろしければ是非ご一緒に。