ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

GTDは思考と行動の仲人

生活のための仕事
生活のために自分の時間を切り売りして給料をもらう。それもあり。むしろそのために自分を律して労働をするのは評価されるべきですね。ただ、自分がこうなりたい、こうしたい、というイメージが幸か不幸か出来上がってしまった人には、この働き方は苦痛でしかない。

 

仕事で自己実現
怪しい自己啓発セミナーや安易な自己啓発本や記事で書かれまくって、もはやネガティブな印象を受けてしまう「仕事で自己実現」という響き。本来の意味に立ち戻って考えてみると、割と大事なことだったりします。

自分がどうしたいかを考えなくてはいけない、と感じつつ忙しく仕事をしていると、何をやっても疲れるばかりで充足感が得られない。逆に、実際は行動を起こすときとわかっているのに、責任を回避するために何もせずにただ考え込んでいるときは心が乱され、思考に集中することができなくなる。
どうしたらこの2つをうまく両立できるだろうか。
(中略)
問題は思考と行動の「バランス」ではない。そこにある関係性である。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」)

 

思考と行動を結ぶかどうか
今やっている仕事によって自分はどうなれるのか、なりたいイメージに近い近づいていけるのか。できれば、今の自分と、思い描く将来の自分のイメージを線で結びたいなと思います。線で結ばれた状態はどうなるのかというと、タスク管理メソッド”GTD"の開祖デビッド・アレンはこのように書いています。

目標を持つことの価値は、「いずれ何かを達成する」ことにあるのではなく、「今この瞬間に行う決断と質が、その目標によって前向きに変わる」ことにある。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」)

 

 

タスク管理で「線」を描く

タスクの目的を明確にして、そのために必要な手順に分解すると、その1つ1つの手順を実行しているとき「今、自分は間違いなく目的に向かっている」という自信を実感します。そのとき、行動は思考のためにあり、思考は行動をより強化するという関係になります。GTDによって、今の自分と将来の自分(目的)がつながります。

 

GTDは「仕事を成し遂げる技術」であるとともに「自分の(将来的な)目標に向けてまい進できるフレームワークでもあります。自分の中で分離されている思考(自分はこうありたい、という思い)と(今の自分の)行動の間を取り持つ役目を果たします。