ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

言語化は諸刃の剣

タスクを明確にすることの弊害
タスク管理手法”GTD"は、とにかく「気になるやるべきこと」を書き出しましょうと口を酸っぱくして言っています。これは本当に大事なことで、GTDというタスク管理手法の根底を支えるものです。

 

ただし、この「明確にする」というプロセスが、ともすれば弊害になってしまうという現実もあったりします。タスクの明確化というのは、言い換えれば言語化です。頭の中でふわふわしていた概念を言葉で表現することです。これにより、婉曲表現が直截的な表現へ変わり、読んだり聞いたりする人にきつい表現であると思われてしまうことがあります。これがタスクを明確にすることの弊害です。

 

5W2Hをはっきりさせる
「だれが」「いつ」「どこで」「何を」「どうやって」「なぜ」「いくらで」をはっきりさせることが、言語化・明確化には必須です。しかし、このカギカッコ内の言葉を相手に投げかけ続ける人は敬遠されてしまいますよね。でも、タスク管理ではこれらをはっきりさせるのが望ましいのです。悩みどころですね。

 

自分が……
「悩みどころですね」と言っている自分が、実は「敬遠される人」になってしまっているかもしれない、というのが最近の悩みです。悩みと言うほど悩んでいませんが、ちょっと心に刺さっています。

 

「それは誰が誰に言った話ですか?」「そのとき部長が言ったのは『業務マニュアルを作ってくれ』ではなく『業務フローを実行する体制案を提案してくれ』ですよね」とか、話を聞く相手の発言をどんどん明確化していってしまう癖がついてしまいました。非常にいかんですね。感じ悪いこと山の如しです。

 

でも、言語化は必要かと……
とは言いながら、「アレをいい感じになる早で作って」といった曖昧な依頼に対して「はいわかりました!」と二つ返事をするのは後々のことを考えるとよろしくないということも分かっています。言語化はしつつ、どうにか嫌な印象を与えないような会話術を身に付けたいと考えています。