ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「今これをやっていて良い」という確信を得るには

仕事に関する2つの不安
仕事中は「これをやっていて良いのだろうか」という不安との戦いです。仕事外は「あの仕事どうだったっけ」「あの仕事やるの忘れていやしないか」という不安との戦いです。この2つが仕事中に関する2つの不安です。私にはとても大きな、大変憂うつなものでした。この不安に苛まれるかどうかで、仕事のパフォーマンスが全然違うと、自信を持って言えます。

 

「これをやっていて良いのだろうか」という考えが一瞬頭をよぎったが最後、メールを確認し、机の上の書類の束を見て、トレイにある紙をいったん出しては戻し、それでもやり漏れはないかと頭をひねっていたりします。

 

帰宅後「あの仕事やるのわすれていやしないか」という不安が出てきたら、もうテレビを楽しんでみることができません。目の前の美味しい食事も、美味しいと思えずに食べ終えてしまいます。そして、寝る時もただただ「あの仕事締切破っちゃってるかもなぁー、やばいなぁー、どうしよう」と冷や汗をタラタラ流しながら布団の中で悶々とするのです。

 

そこまで考えないという方は幸せです。真面目な人ほど不幸になります。責任感、正義感が強い人ほど、「今なにをやるべきか」「忘れている仕事はないか」というアンテナを張っているものです。

現代人にとって必要なのは、今やっていることがまさしく今やるべきことだと確信できるようになることだ。そして今やっていることが自分にとってどういう意味かを認識し、それを信頼することによってはじめて、最大限の集中力とエネルギーを発揮することができる。
(中略)故ピーター・ドラッカー教授は、「知識労働」に携わろうとするすべての人にとって、いちばん難しいのは自分の仕事が何かを見極めることだと警告した。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術 実践編」)

 

不安の無い状態こそ至上
逆に、そういった不安がない「最大限の集中力とエネルギーを発揮」できる状態こそ、特に繊細な神経をもっている私(笑)のような人間が目指すべきものだと考えます。目指すべきと書きましたが、そんな理想郷という位置づけではなく、実際にそういう環境を作りださないと、自分で自分をどんどん追い込んでしまうので、現実的な目標とすべきだと思います。

 

「最大限の集中力とエネルギーを発揮」できる状態になるためには、今やってることがまさに今自分がやるべきことだと自信を持って言えることが必要。それが何を目的としていて、いつまでに何をするべきかが明確になっているところまで具体的に落とし込む必要があります。それが例え「コピー用紙の補充」といったこまごまとした業務であっても、「組織変更を実施する」という全社的なプロジェクトであっても、です。

 

具体的な「今これをやっていて間違いはない」という行動を明確にすると、他の雑多なものが目に入らなくなり、仮に目に入ったとしても、すぐにその「やるべき行動」に戻ることができます。そうやって、自分のやっていることに自信をもって毎日業務タスクを実行することができるわけです。