ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

思いがけない事実を見つける方法

のきばトーク53を聴きました。

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タスク管理に触れたことのある人なら殆ど知っているツール"Taskchute"の生みの親である大橋悦夫さんが特別ゲストで、非常に興味深い話をおっしゃっていました。

 

「大学生、会社員の頃からタスクのログは取っていたが、同じタスクをやっているはずなのに完了できる日とできない日があった。原因はタスクの並べ方であると考えた」

 

タスクの要素に「時間」を入れる考え方

ここに、Taskchuteの思想がありますね。タスクリストの完成度というテーマで、タスクのリストを作っただけでは完成度は50%で、しかるべきタスクがしかるべき時間に置かれてはじめてそのタスクリストは100%の完成度であるという話がありました。これは、いつも自分の行動についてログ(記録)をとっていた大橋さんだからこそ到達できる結論ですね。そういった思いがけない事実を見つけるには、ログを取ることが大事だということが分かります。

 

ログ取りの効能

「気になること」を収集し、自分にとってたしかな事実(とくに何らかのかたちで思考に影響を及ぼしているもの)を明らかにすることは、一見単純そうだが、なかなかに奥の深いものだ。どんなにささいに思えることであっても、あなたの集中力を削ぐ可能性のあるものを無視したり、心にとどめておくことを選んでいる人は、自己管理上、大きなリスクを負っていることになる。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの整理術 実践編」より)

メモ魔を自称されている大橋さんは「気になること」「やるべきこと」を書き出して収集した結果、先の「同じタスクリストでも完了する日としない日がある」という事実を知り、タスクには実行されてしかるべき時間帯があるという独自の理論を構築できたわけです。

 

私は、、、、

ひるがえって私はというと、ログ取りには実はあまり力を入れておりません。今までさんざんログ取り大事などと書いてきて言うのもなんですが、ログをとってそこから何らかの傾向や法則を分析するのは、あまり得意ではないようです。

 

ただ、自分のこなした仕事タスクが溜まっていくことで、2つのメリットがあることは実感しています。1つ目は「こなした数だけ自信に変わる」。2つ目は「過去のタスクログを参照しなければいけないときにすぐ欲しい情報に到達できる」。2つ目は特に実務的な側面が大きく、重宝しています。

 

大橋さんは、膨大なログを分析して「タスクが置かれる時間帯がそのタスクの完了に大きく影響する」という思いがけない事実を見つけることができました。私も、「え、この契約書、締結されないままこんな長い間寝かされてるの?」といった分析を経ていない簡単なログからでも思いがけない事実を知るときがあります。記録を残していて良かったと思う瞬間です。