「実行」するパワーを会得するための準備
時系列別、タスク管理の3つの過程
タスク管理"GTD"では、時系列で大きく3つに分けられます。下準備、実行、後処理です。
下準備は「収集」「見極め」「整理」
実行は(そのまま)「実行」
後処理は「見直し(更新)」
この3つの中であえて1つだけ大事なものを挙げるとすれば、どれになるでしょうか?
あなたが望んでいる結果は行動することによってのみ現実化する。望むべき結果を達成するには、実際にパソコンのキーボードや電話のボタンを押したり、車に乗り込んだり、口を開けて言葉を発したりする必要があるのだ。
あまりにもわかりきったことだと思われるかもしれない。だが、この(実行)ステップに奇跡のような驚くべきパワーが宿っていることは、私が保証する。
(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 実践編」より)
一番大事なのは「実行」ステップ
GTDは、とかく下準備段階のシステム作りに目が行きがちです。色々工夫のしがいがあり、個人でのカスタマイズが大きく必要とされるからです。
ここでいったん、何のために下準備をするのか。そして、何のために後処理をしてその後に備えるのかを考えてみます。すると、すべては無理なく気持ちよく実行できるためのお膳立てをしているに過ぎないのではないかと思うのです。つまり、「実行」が一番大事なのです。
GTD習得のための好循環
とはいえ、実行ステップ以外の4つのステップを軽視して良いわけではありません。それでは、「とにかく何も考えずやってみろ。話はそれからだ」という根性論・精神論に成り下がってしまいます。
多少面倒臭くても(そしてそれは無駄ではないことがあとで実感できる)下準備をしっかりして、実行ができる環境を作ることで、「実行できる」という自信、実行ステップの持つ"奇跡のような驚くべきパワー"を実感することが、大きな推進力になります。
下準備や後処理が周到にできるからこそ、実行が確実にできる。実行が確実になると自信が増し、より下準備や後処理に精を出す。この好循環にうまく乗ることが、GTD習得の肝だと考えます。