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タスクの大小問題

GTDの想定する階層構造
タスク管理方法"GTD"では、やるべきことは少なくとも2つの階層に分けることを想定しています。

 

大きいのが「プロジェクト」、それが複数の「タスク」に分解されます。私たちが具体的だと感じ実行する単位がタスクです。私は「手順」とか「段取り」とか言ったりします。

 

例えば「家に帰る」というプロジェクトがあったとき、「渋谷駅で山手線に乗り換える」「新宿駅で中央線に乗り換える」はタスクです。

 

三階層だった場合は?
これが例えば「京都へ旅行する」というプロジェクトがあり、「嵐山へ行く」というタスクがその大事な要素だったとします。そのためには嵐山へ行くための嵐電に乗るというサブタスクが必要です。三階層構造ですね。仮にこれらをタスク管理ツールで管理するとしたら、二階層しか対応していないツールでは対応しきれないことになります。

 

私のタスク管理ツールでの対応
私のタスク管理ツールの場合は、プロジェクト・タスクという構造の上位に「カテゴリー」というものを設けています。カテゴリーを「2017年11月京都旅行」とし、「嵐山へ行く」プロジェクトを設定し、それをタスクに分解して「四条大宮駅から嵐電で嵐山駅へ行く」と設定すれば良いわけですね。

 

何階層まで対応できれば良い?
何階層まで対応できれば良いのかという疑問があります。私見ですが、三階層で十分であることが多いです。階層が少なくて困ったことはありません。逆に、あまり階層が多いと管理自体が億劫になってしまい、タスク管理をやめてしまう恐れがあります。

 

ツールを使うことで「体系化」ができる
この階層構造を意識することで、知識の体系化を習慣化することができます。また、仕事であれ日常生活であれ、物事を進めていく際のフレームワークともなります。「カテゴリー」「プロジェクト」「タスク」のイメージがタスク管理ツールの画面という形で可視化されるからです。

 

発達障害支援プログラムとの類似
なお、このタスクの体系化は別の概念で言い換えると「構造化」と言います。構造化は発達障害支援プログラム"Teacch"(ティーチと読みます)で重要なものとされています。対象者が物事を把握して確実に遂行できるようにするため、支援者は対象者にやるべき作業を構造化して「仕事」がやりやすいようにします。タスク管理"GTD"におけるタスクの階層構造と非常に似ているのです。

 

発達障害当事者であれ、定型発達者(健常者)であれ、この構造化がより生きやすくなる手法であること、とても私は気に入っています。同じ手法が通じるということは、この両者は分断されていないということになります。

 

タスクの大小について考える機会はそうないと思いますが、私たちが生活していく上で実は大事なものなのかもしれないと考えています。