ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

アンケート回答御礼とツール名決定のお話

 猫の名付け

「猫の名前をつけることほど難しいことはない」と、確か伊丹十三のエッセイに書いてありました。彼が一緒に生活していた猫の名は「コガネ丸」「歯医者」。奇をてらわず、かといって平凡でもない、肩の力の抜けたネーミングになるほどと思った記憶があります。

 

時は来た。頭を抱えた。

猫に負けず劣らず自分にとっては可愛いタスク管理ツールがクラウドされました。タスク管理についてのイベント関西遠征の真っ最中に、試作の出来上がりの連絡を受けました。クラウドなのにアプリのようなサクサクとした動き。自分が作ったエクセル版の要素は全て盛り込みつつも、数段向上した操作感。

 

これは拡散してたくさんの人に使ってもらうべきものだ!と感じた私は、その時から「名前どうしよう…」と頭を抱えていたのです。

 

名前を募集する

自分の頭ではしっくりくる名前が思い浮かぶことはなく皆様のお知恵を拝借したいと、以下を実施いたしました。結果、40名以上の方にご回答いただきました。ありがとうございました!

 

いただいたネーミング案をいくつかご紹介します。

 

catchtask

taskatze(タスカッツェ)

Task hedge

My Half

せんたす! (1000task!)

TasClear

Task Link

一身多助(いっしんたすく)

 

他にもたくさんいただきました。考えてくださった皆様、本当にありがとうございました!

 

「お、ちょうど良い記事が」

そして、タスク管理界隈では泣く子も黙る、らした先生こと倉下忠憲さんが、このような記事をアップされました。

cyblog.jp

タイトルを見たとき「お、今の自分に合わせたかのような、ちょうどいい記事じゃないか」と思い読んでみたら、「かのような」ではなく、まさしく私のためにある記事でした。ネーミングをする際の、具体的な方法をとてもわかりやすく丁寧にお教えいただける内容、大変ありがたく読ませていただきました。

 

私がこの倉下さんの記事の中でとりわけ印象に残った一節があります。

 

結局のところ、重要なのは名前を考えることではなく、その対象について考えることです。「それは何なのか?どう受容されたいのか?」──この思考についての答えが「名前」として表出される。それが一番です。

 

考えた

このツールは何なのか、どう受け入れてくれて欲しいのか。青臭い話ですが、このツールには、自分の挫折体験とそれを乗り越えたことに対する思いが詰まっています。そうして成長した自分自身をツールに投影してもいます。

 

昨年から継続して開催している「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」では、ツールのおかげでなんとか挫折を乗り越えてきた経験をお話ししています。そこでタスク管理やこのツールの話をするのは、私のこのような経験を追体験していただき、楽しく毎日が送れるようになって欲しいからなのです。参加いただいた方々が楽しく毎日を送れるようになったら、自分のことのように嬉しい気持ちになると思います。自分を受け入れてくれたときの安心感にも似ていると感じます。私はこの活動を通して、自分を受け入れてくれる安心感や嬉しさを求めているのだと思っています。

 

さらに、このツールは「タスク管理」と「発達障害当事者支援」という異なる領域の両方にまたがって通用させていきたいと思っています。どちらにも共通するものは何かと考えました。どちらにも共通するものは自分でした。

 

決めたぞーッ!

そう考えて、このツールの名前は私のツイッターアカウント名である「小鳥遊」と決めました。アンケートにお答えいただいた皆様はこれを読んで一斉に「ズコーッ!」となっているかもしれませんね(笑)すみません。でもほら、字面も何となくいいじゃないですか。小鳥が軽やかに遊んでいるように、日々のやるべきことをサクサクこなす、みたいな感じがしませんか?

 

ということで、今後とも私ともども小鳥遊をよろしくお願いいたします(ややこしい)。

 

【2017年12月2日追加】

「小鳥遊」という呼び名はやめます。小鳥遊は難読名字です。読みづらいのをあえてネーミングするのは、たくさんの方に使っていただく目的に沿うものではないと考えました。

 

え!?今更気づいたの?

 

はい……

 

ということでまたネーミングを考える長い旅路が始まろうとしております。小鳥遊先生の次回ネーミングにご期待下さい!(漫画の最終コマ的な)