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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

自己肯定感を上げる仕組み

「実行するだけでドンドン自己肯定感が上がる」

怪しいですね。話を聞いたら最後に「そのためにはこの水をお買い上げいただく必要が…」とか出てきそうですね。胡散臭いですね。でも、そんな話をします。あ、大丈夫です、変な水とか売りません。

 

自己肯定感をあげるためには?

自己肯定感を上げるためには何をすれば良いか。それは、成功体験を積み、自分の判断や行動に信頼を持てるようになることです。言うは易し、行うは難しですね。

 

ちなみに、私の感覚では、大きな成功体験をドーンと得るよりも、小さな成功体験を頻繁に積み重ねていった方が、より自分自身への信頼度が増すような気がしています。言い換えれば、自己肯定感の上昇には、成功体験の大きさよりも回数の方が影響しているのではないかと考えているのです。であれば、大きな成功体験を細かくばらして、小さな成功体験を少しずつ毎日経験すれば、自己肯定感を効率よく上げることができるのではないかと思うのです。

 

小さな成功体験とは?

小さな成功体験とは具体的に何か。例えば、上手く電車の乗り換えができた、絶妙なタイミングでコンロの火を止めることができた、ゴミを1回投げただけでゴミ箱にシュートできた、好きなあの子と目が合った、そんな程度です。特に最後のなどは中学生当時の私であれば小さくないですね。それだけで2,3日は「おれさー、●●ちゃんと目が合っちゃってさー」と友達とキャッキャ嬉しそうに話すことでしょうが、それは個人差がありますので、特に深堀りはよします。

 

そんな日常のそこかしこにある「小さな成功体験」、特に自己肯定感を上げやすい成功体験の領域があるのではないかと思っています。ゴミ箱に1回でゴミをシュートできたことより、上司から資料を求められた瞬間に用意していた資料をサッと差し出せたことの方が、自己肯定感を上げられる気がしませんか。つまり、主戦場での戦果の方が自己肯定感の上昇に直結すると考えています。

 

成功体験の「ばらし」

では、成功体験を小さく細切れにばらすとは具体的にどういうことでしょうか。ここで、タスク管理の「タスクの分解」の出番です。細かい手順に分けて、それら1つ1つを達成していくというものです。「会議資料を作る」というタスクがあったとしたら、「資料の原案を作成する」「上司に確認依頼をする」「上司から確認結果のフィードバックを受ける」「人数分印刷する」「配布する」といったサブタスクに分け、それら1つ1つについて実行し完了を確認して記録に残し、またその次を実行し……というプロセスを経ることです。ここでいう「完了」が成功体験にあたります。2日間かけて「会議資料を作る」というタスク1つを完了するというイメージより、同じ2日間で5つのサブタスクを完了させるというイメージです。

 

先ほど申し上げた「大きさよりも回数」の法則を適用すれば、2日間かけて1つの大きな成功体験を得るより、同じ2日間で5つの小さな成功体験を得る方が良いということになります。サブタスクであっても1つごとに「やるべきこと」について判断をしているわけで、それらが実行され達成された回数分、自分の判断が間違っていなかったというフィードバックを得ることができます。その結果、より頻繁に自分の判断力を信頼できるようになり、継続して自己肯定感を上げることにつながると考えます。

 

つまり、タスク管理における「タスクを分解して実行していく」というプロセスは、継続かつ効率的に自己肯定感を上げる仕組みでもあるのです。タスク管理は、自己肯定感を上げる仕組みも内包しているのです。

 

タスク管理手法”GTD"は、その効果として「水のように澄みきった心」を得ることができるとしています。怪しい水は売りませんが、心が水のように澄みきった状態になるのは、是非体験して欲しいです。