ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

終わりまでの見通しがつくとストレスが激減する

仕事が嫌だという理由はいくつかあると思います。自分の意思とは別の作業を強いられるのが嫌だ、人間関係が悪い、通勤が辛い、などなど。

 

私が仕事というものに感じてきた辛さの本質は何かと考えました。それは「見通しが立たないのに締め切りだけ設定される」ことに対して強いストレスや焦りを感じていました。

 

仕事自体はそんなに嫌いじゃない、という人は案外多いです。私もそうです。自分の行動によって誰かの役に立つのは嬉しいものです。しかし、簡単に人のお役に立てるわけではなく、決められた期限の中で煩雑な事務処理をこなしたり、アイディアを捻り出したりしなければ誰かの役に立つようなものにはならないというのが「仕事」の残念なところです。

しかし2001年にGTDと出会い、その「うまくいく考え方」を身につけることができてからは、以前はストレスだと感じられていたものも自分に対するチャレンジだと受け取れるようになった。(中略)そもそも楽観主義である、という個人的な性格によるところも多いだろうが、すべてのやるべきことをつねに把握し、今何をすべきかを意識的に選択していればこそ達することができる境地だと確信している。

(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」監訳者あとがき  より)

 

いわゆる「GTD本」の監訳者田口元さんはあとがきでこのように書かれています。私も同感です。GTDにより、やるべき仕事の「見極め」をすることで終わりまでの見通しが立つので前向きに取り組めるようになりました。

 

見極めは「求めるべき結果(目的)を明確にする」ことと「達成までの手順を細かく分解する(少なくとも一手先の手順を明らかにする)」という2つのことからできています。見極めができることにより、例えばドライブであれば、目的地がどこなのか、どういう道順で行けばよいのかという「見通し」がつき、あとはその通りに車を運転するだけで済みます。見通しがつかないことによる不安・ストレスが解消されます。

 

仕事のストレスのうち、私が大きく感じていたものは、「いついつまでにあそこらへんに行け」としか言われないことで生じる「見通しのつかなさ」でした。タスク管理は見通しをつけられる勝ちパターンを手に入れることが可能です。このストレスが解消できるだけでも、相当変わるものだと実感しています。