ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

自分なりのGTD実践法の見つけ方

タスク管理手法"GTD"の開祖デビッド・アレンか書いた本の中に「生産性は勝手に高まるものではない」と題された一節があります。

自分が何をすべきかをはっきりさせ、生産性を最大限に活かしてそれを達成するためにやらなければいけないことが3つある。この3つは、あなたがやらないかぎり、勝手に起こることは絶対ない。

 

1.今やっている仕事をなぜやっているかを考え、次にとるべき具体的な行動を定義しよう。

 

2.やるべきことをすぐに実行に移さない場合は、それをやり終えたときにどうなっているか、この結果とそれについて起こすべき行動を書き留めておこう。

 

3.リマインダーを設定しよう。

 

これら3つの習慣すべてが、知識労働社会における重要なスキルである。どんなプロフェッショナルでも、この3つの生産性向上のためのスキルをもっと徹底させれば、目に見えて仕事の効率を高められるはずである。

 (デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)

 

この3つには、「字を書くのが速くなる」とか「パソコンのキーボードを速く入力できるようになる」というような、具体的な速さを上げることには言及されていません。つまり、仕事が速い人イコール素早い人ではないということです。

 

むしろ、上の1と2を早くすることができ、3が確実にできる人が、生産性が高い、つまり仕事が速い人だと言えます。

 

1については、今まさに取り組んでいる仕事に関してなので、頭の中の思考や認識の問題が中心となりますが、2や3は、頭の中から追い出してツールに頼るべき話となります。

 

そのツールとはどうあるべきかも、上の引用にヒントがあります。①定期的に自分の目に入るような仕組みを持つこと(リマインダーの設定)、②やるべきことの結果とそれに至るまで起こすべき行動が書き留められていること、この2つです。

 

①については自分の毎日の動線から、②については自分が扱っていてしっくりくる方法(ノート、手帳、ホワイトボードなどに手書きする、スマホアプリに入力する、パソコンのソフトを使う等)から、それぞれ自分なりのGTD実践法確立のヒントが得られます。

 

手帳の質感や書いた感触がしっくりくる人は手帳を、スマホが片時も離せず、かと言ってパソコンからもアクセスしたい場合はクラウドサービスが良い、ということになります。そして、それら全部に共通する、必要最低限の要件が上記の1〜3となります。

 

個人的には、最終的に「どんなツールが良いか」と「1〜3を満たしているか」の両方が揃っていれば、どちらからアプローチしても良いと思っています。「手帳を使いたい」から発進しても良し、「1〜3を理解した。さて、スマホやPCが良いか、手帳が良いか」と考えるも良し。

 

いずれにしても、GTDを実践するには、GTDの基本原則を理解し、自分は紙派なのかデータ派なのか分かるという両方ができることが必要となります。