ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

強力な呪文「具体的に言うと?」

「それは具体的に言うと……」

タスク管理手法"GTD"を取り入れるようになってから、私の中で「具体的」が大半重要な言葉になってきました。

 

与えられた課題であれ、自分で作り出したタスクであれ、抽象的な「やりたいこと」「やるべきこと」がありながら、「……だよねぇ〜」で止まってしまうことに強い抵抗感を覚えるようになったのです。

仕事について考えるとき、概念的にすぎる人がいる。(中略)彼らにとって難しいのは、その壮大な目標を推し進めるために、まず何をしなければならないかを具体的に決めることなのだ。こういう人たちをコーチするときには、「まず集中したい分野は何か?」といった大きな話から始め、それを彼らが具体的に理解できるプロジェクトのレベルにまで引きずり下ろすことだ。

(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)

 

抽象を具体化する癖

GTDの開祖デビッド・アレンが上記のように著書で言っているとおり、抽象的な(タスクの)目的はたちまち具体的な行動に落とし込まれるべきという考え方がGTDにはあります。

 

毎日、目的を設定しては具体的な行動に落とし込むことを繰り返しているとどうなるか。私は、冒頭で書いたとおり、抽象的な目的のままにすることに抵抗感を覚えて、すぐにでも「じゃあ、それに向けての具体的な行動は……」と考えたくなってしまうのです。これはもう思考の癖と言ってもいいかもしれません。

 

良い癖?悪い癖?

この癖は、仕事を進めるためには間違いなく良い癖だと思っています。具体的な行動に落とし込まないと進みません。

 

「やりたいねぇ」「そうだねぇ」だけ言っていると、現実味を帯びてきませんが、「やりたいねぇ」「そうですね。では、いつやりますか?」と、例えば具体的な日付や時間を付加するだけでグンと進みます。

 

ただし、「やりたいねぇ」「そうだねぇ」「うん、じゃあまたいずれ」といった具合に、曖昧なままにしたい場合には、「いつしましょうか?」といった具体的な話は嫌がられるときもありますね。その使い分けとなると、これまた難しいものです。