ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

病み上がり、休職明けこそ仕事のクオリティを上げるチャンス

私は、別々会社で合計2回、精神的に仕事が続けられる状態ではなくなり、休職しました。

 

2回目の休職明け、少しずつしか仕事が振られない環境だったので、目の前のパソコンにあるエクセルにすべての仕事を書き出していったところ、仕事がうまく回りはじめました。

 

この私の姿勢と環境が、実はGTDを軌道に乗せる大事な条件でした。

 

ぜんぶ書き出す、という姿勢

GTDを継続するときの最大の関門について、GTDの考案者デビッド・アレンはこのように書いています。

GTDをやってみて、「お、いいかも!」と思ったのもつかの間、日々の忙しさが押し寄せてきて、「今週はちょっと見直しは無理だな……また来週、かならずやろう!」が永遠に繰り返されることになる。

(中略)個人的に思うのは、そういった人は、GTDの最初のプロセスである「頭の中にある気になることをぜんぶ書き出す作業」を十分にできていないのではないか、ということだ。

(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)

お分かりでしょうか。自分のスキルに問題があって結果が出ないのではなく、ただ「書き出す」という単純作業をするかしないかの差が、GTDを続けられるかどうかを決めているということです。

 

こんな単純なこと少しぐらいサボっても変わらないだろうという姿勢でいたら、おそらくタスクの「書き出し」は続きません。

 

さらにデビッド・アレンは続けます。

はっきり言おう。このプロセスには最低2時間、できれば3時間かけるべきである。やってみるとわかるが、「頭の中の気になることをすべて」を書き出しはじめて10分くらいでペンが動かなくなってくる。

(中略)しかし絶対にそこで終えてはいけない。(中略)とにかく2時間は続けてほしい。そして「もうこれ以上あるわけない!」と叫びだしたくなるぐらいまで続けてほしい。

そしてそれを達成したときのすっきりした頭の感覚といったら!

(デビッド・アレン「ストレスフリーの仕事術 仕事と人生をコントロールする52の法則」より)

 

はっきり言ってくれました。休職明けの私は「自分にはこれしかない!やらなきゃ自分はこれ終わりだ!」と考えるくらい思いつめていました。私と同じでなくても良いのですが、とにかくぜんぶ書き出そうという姿勢は、GTD継続に大いに役に立つものです。

 

病み上がりで仕事が振られない、という環境

さらに、「病み上がり」「休職明け」の人、あるいはこれから病み上がる、休職が明ける人に強くお伝えしたい点があります。それは「普通に仕事を続けている人よりも、GTDを始めるのにムッチャ有利!」ということです。

 

休職明け直後に抱えている仕事がいくつあるか、ということを考えれば、お分かりかと思います。当たり前ですが、休職明け、私が抱えている仕事はゼロでした。しかも、病み上がりでもあるため、振られる仕事の量は少なかったのです。

 

仕事のタスクをすべて書き出すのにそう時間はかかりませんでした。というより、仕事の依頼を受けるたびに書くことが、すべてのタスクを書き出すことと同義だったんですね。

 

休職を1回挟めたのは、GTDをする上では大変ありがたかったなと心底思っています。今、精神を病んで休職している方、しっかり休養をして復職したら、大逆転するチャンスですよ!と言いたいです。

 

月並みな言葉で恐縮ですが、休職明けのGTDが私に与えてくれた恩恵を考えると、ピンチはチャンスという言葉がまさに当てはまります。少し不謹慎かもしれませんが、私にとっては仲間たちへのエールです。