ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

楽天の「成功のコンセプト」にドン引きしていた私が共感するまでになった理由

仕事をする上でのスピードは、身体能力ではなくて無駄のない最短ルートを見つけられる能力に比例します。

 

以前、こんなことを書きました。

hochebirne.hatenablog.com

 

ご紹介している楽天の最高のコンセプトは、こちらに載っています。割と下の方です。

corp.rakuten.co.jp

スピード!!スピード!!スピード!!
重要なのは他社が1年かかることを1ヶ月でやり遂げるスピード。

 

それに対して抱いた私の感想がこちらです(上記ブログエントリーより)

私はこの言葉を読んだ時に、正直ドン引きしました。なぜなら、1週間に10日来い的な体育会系の無理難題を押し付けてくる感じ(かなり個人的な偏見がありますが)がしたからです。

 

無理を承知でグイグイ押してくるイメージでした。100メートルを17秒で走る人に11秒で走れ!と言っているようなもの、という感じです。

 

今は「スピード‼︎スピード‼︎スピード‼︎」への抵抗感はなくなりました。むしろ共感すら覚えます。

 

では、100メートルを11秒で走れるような体になったのか(あくまで比喩です)?答えは否です。自分のスペックは何も変わっていません。変わっていないどころか色んな機能が落ちております。

 

少なくとも上記のブログエントリーを書いてからの1年は四十肩に悩まされ、筋肉は減り、脂肪は増え、物忘れが酷くなる一方です(これは比喩ではありません)。

 

話が少しそれました。仕事のスピードの話でした。

 

仕事を速くこなすのは、筋肉を鍛えて速く走るといった能力とは別個のものだと言いたかったのです。目的地を示されたら俊足だけを頼りに突っ走るのではなく、いかに早く着くか最短ルートを設定することの方が大事だということです。

 

おそらく楽天のコンセプト「スピード‼︎スピード‼︎スピード‼︎」はそのような意図があるのたろう、と考えて共感しております。

 

この考え方の変化の裏にも、このブログで毎回述べているタスク管理の影響がありました。タスク管理は、まさに仕事の最短ルート設定をしているようなものだからです。目的地を確認し、目的地までの最短の道筋を付けてから走り出す。タスク管理では仕事を請け負うたびにこの工程を繰り返しています。

 

「仕事にスピード感を持って!」と言われると、自分の身体能力をはるかに超えたことを要求されるようで抵抗感があるかもしれません。しかし、必要とされているのは自身のスペックではなく、やり方の工夫だと考えると、素直に共感できるようになる、と思っています。