ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

仕事のボールを渡しきれないとき、どうするか。

昨日のイベントで受けた質問。

他人にボールが移ったタスクであっても、結局自分が催促をする。そうであれば、ボールは終始自分持ちになってしまうのではないか?

 

ボールの移動

ちょっと説明を。

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Aさんへ企画書の確認依頼をしたら、Aさんが自分に返答をするというボールを持ちます。

 

イベントでは、Aさんがボールを持っているので自分からは手離れすると説明しています。手離れするということは、とりあえず「やらなくちゃ」という仕事の対象から外れるということです。

 

手離れすることはないのでは?

これを聞いての質問が冒頭に挙げたものです。結局自分が尻拭いをしなきゃいけないなら手離れしないと考えますね。

 

おっしゃる通り。

 

こうなると、自分がその仕事タスクにどれくらいコミットしているかによります。

 

イギリスの警備員の話

書いていてこの話を思い出しました。

 

信憑性や妥当性の議論は置いておきます。この警備員の言うことはある面で真っ当です。

 

「そこまで給料貰ってない」

上の画面のタスクの例だと、現実的にはAさんに催促をして返答をもらって仕事を進めるのが妥当でしょう。

 

しかし、「そこまで給料をもらっていない」状態(つまり、スタッフとかヒラ社員といったレイヤー)であれば、Aさんからの返答がなければこの仕事は進みませんと開き直る人がいてもおかしくはありません。

 

そもそも、ボールを投げたらその後はボールを受け取った人にその仕事を進める責任があります。投げた自分にはありません。ボールを受け取った相手か、相手の上長となります。原則的には、ボールを投げたら後は「知ーらないっ」で終えられるものです。

 

手離れを認めない

ただ、部下たち全員に「知ーらないっ」をされると上長さんたちも困ってしまうので「それでも課された仕事を遂行するのがあなたの責任です」というロジックを使います。

 

そのロジックに従うも良し。そもそもそれは違うと主張して従わないのも良し、です(あくまで、イギリスの警備員の考え方のように、割り切った考え方をした場合です)。

 

自分が部下を持つ立場の場合

ただし、これが部下を持つ上長なら話は違います。部下の行動にも責任を持つからです。自分より上のレイヤーにボールを投げるときのみ「知ーらないっ」を使えます。

 

では、実際どうすべきか?

そんなこと言っても、ヒラ同士でもリマインドメール送ったりして、結局どちらかが相手のフォローをしてあげなきゃいけないとき、ありますよね。

 

私は、こうします。

 

まず「先方(ボール持ち)」のステータスは変えません。自分がボールを持っているように見えるのをできるだけ避けるためです。

 

ただし、相手に対してリマインドをしたことは備考欄とかメモなどに記録しています。相手が動かなかったら動くように、自分や相手の上長などの各所に働きかけます。

 

この働きかけの際に、いつ、何回リマインドしたかという記録が役に立ちます。

自分に自信を持ってもらうために、「やるべきことはやっているのに、仕事が進まない」という記録が必要です。ついでに、働きかけ先への説明材料としても使うことができます。

 

こうして、私は自分がボールを持っていないタスクに関しては当方(自分)ボール持ちとはしないという決めを優先しています。