そもそも「TODO化」をしない仕事の速い人。その実情。
こんな記事を読みました。
この記事で使われる「TODO化」は、タスクを自分ボール持ちの状態にしておくことのようです。大意は「仕事が発生したらすぐに手離れさせよう」ということです。よく分かります。
作業スピードを速くすること「だけ」ではない
記事中、こんなことが書いてありました。
「キーボードでこのショートカットキーを使うと、1秒速くなります」というコツばかり習得しても、解決にはならないのです。
分かりやすくするために、あえて極端な言い方をされていると思います。実際、ショートカットキーを覚えることは業務効率化に役立つことが多いです。
しかし、それのみではない、というのが著者の言いたいことだろうと思われます。
「そもそもやらない」「今すぐやってしまう」
では、作業速度を速める以外の方法とは何か。著者は「そもそもやらない」か「今すぐやってしまう」のどちらかだと明快に答えています。これも共感します。
タスク管理手法”GTD"でいえば、次のように言い換えられます。
- 「把握」フローに乗せない
- 「把握」「見極め」「整理」「選択」フローを素早く行う
2番目の例としてこんな内容が書かれています。
僕自身、取引先との商談で、新規事業の立ち上げ方などについて手順をアドバイスしますが、できるだけ相手に「ボール」を投げるようにしています。
「ここのサイトで見れば調べ方がわかるので、読んでみてください」と伝えて、「やってみます」といわれたら、相手にゆだねてしまうのです。
タスク管理ツール「タスクペディア」でいうと
タスクペディアでいえば、タスクとサブタスクの登録をして、最初のサブタスクをすぐに実行して、 ネクストアクションを先方ボール持ちのサブタスクとすることです。
先の著者の方の例「新規事業の立ち上げ方アドバイス」をタスクペディアにしてみました。
最後に
著者は、最後にこんな文章を持ってきています。
仕事がどんな状況でも、基本的な姿勢としては、「自分のところにTO DOをためておかないこと」がとても重要です。手が空いていないと、新しい仕事もチャンスもものにできないからです。
手元にあるボールはどんな剛速球でもいいからぼんぼん投げれ!という意図は、おそらく著者にはないと思います。
以前書いたこの記事のように、相手が受け取りやすいようにボールを投げる意識は必要となります。
取りやすいようにボールを投げることは前提として、できるだけ自分ボール持ちでなくすことは、確かに重要だと思います。