ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「会社」がオワコンかどうかは、もう少しよく考えたい。

「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」というイベントを一緒に開催しているF太さん(@fta7)のサブアカウントでこんなツイートがありました。

 

一般に会社員はオワコンという風潮があります。否定はできないと思っています。でも、それについてもう一回考えてみようというのが、F太さんのツイートの趣旨。

 

実際、育児や介護を始めとして、仕事以外の活動と共存していくのに不適切な働き方を社員に要請せざるを得ない会社がほとんどです。育休が3日しかとれない会社の話を聞きました。これじゃオワコンといわれてもしょうがないですね。

 

ただ、私は、自分が今働いている会社がオワコンかというと、そうでもなさそうだと思っています。

 

本社と工場の違い

先日、年に一度の棚卸しの手伝いに工場へ行きました。いつもは本社で事務仕事ばかりしているので、風光明媚な場所にある工場は新鮮でした。

 

そこでの感想がこちら。

 

目と表情、コミュニケーションのとり方が違うと感じました。本社では目も合わせずにボソボソ喋る人がいます。挨拶もシラーッとしかしない人もいます。工場では、笑顔で元気よく挨拶をしてくれて、気分が良かったです。

 

この違いは、ボソボソ喋る人のせいじゃなくて、場の作用と言うのでしょうか、快活な挨拶や機嫌のいいテンションでの会話をさせなくする雰囲気が、本社にはあるんじゃないかと。

 

タスク管理不要?

そこで感じたのは、仕事に追われて疲れている本社と、「今日はこれ」と仕事が明確になっており、軽口を叩き合う緩い雰囲気の工場との差でした(当社の工場がたまたまそうだっただけかもしれませんが)。

 

そこには、心理的安全性がそこはかとなくあり、私が「会社」と聞いて想像するような仕事に追われてあわただしい様子はありませんでした。

 

これだったら、タスク管理要らないんじゃないか

 

そう思うことしきりでした。

 

本当に会社はオワコンなのか

本社と工場の大きな違いは、心理的安全性の有無にあると感じました。ひっきりなしに短納期のマルチタスクを全方位から要求される本社では、工場のような雰囲気で仕事をするのは無理があります。逆に、心理的安全性が確保できれば、オワコンといわれて久しい「会社」も、社会との関わり方として悪くないのではないかと思います。

 

ただ、会社には心理的安全性を確保する義務はありません。ではどうすれば良いか。自分で作るしかありません。

 

心理的安全性のうちの1つに「自分が不安に思うことが少ない」が挙げられます。仕事上の不安を軽減させる方法として汎用的なものはやはりタスク管理だなと思っています。自分にとっては、タスク管理で仕事の不安をなくすこと、タスク管理で効率化させて生まれた余裕を自分のために生かすことが、会社にいながら自分で心理的安全性を作り出す具体例です。

 

タイミングが合ったので工場のメンバーと契約書の打ち合わせをしました。書類の処理に追われてただの契約書作成マシンになるのではなく、実務担当者の思い、相手方はどんな会社で、どんな背景があって取引をするのかまで聞いて、それを盛り込んだ内容にできました。自分と担当者の考えが入った、血の通った契約書が作れたなと満足感を覚えました。

 

この契約書作成アプローチの是非はともかく、できる限り自分で心理的安全性を確保すれば、一人では得られにくい活躍の場を提供してもらえる「会社」。オワコンと判断するにはまだ早いのではないかと思います。