A(当たり前のことを)B(馬鹿にせず)C(ちゃんとやる)という仕事のABCは、タスク管理でこそ威力を発揮する。
こんなnoteを読みました。
結局目の前に並ぶのは「当たり前」のこと
当たり前のことってなんでしょう。例えば「承知しました」とメールを返すことだったり、エクセルに「1,000」と入力することだったり、タスク管理ツールを更新することです。誰にでも簡単にできる具体的な作業です。
どんな仕事をするときでも、目の前に並ぶのは具体的な作業です。一足飛びに製品がポン!と出来上がるわけではありません(AIの登場で、もしかしたらこれが実現するかもしれませんが)。
むしろ当たり前になるくらいにタスクを分解する
当たり前のことが目の前に転がっていたとしたら、ただそれを「やらなきゃなー」と指をくわえて見ているのではなく、目の前の大きなタスクを(できて)当たり前なレベルまで分解することが必要になります。タスク管理をやっていると、この過程を経てこその「仕事」だと考えることしきりです。
「馬鹿にしない」とは
仕事のABCの「B(馬鹿にせず)」の部分について。「馬鹿にしない」とはどういうことか。それは、今やっている(当たり前な)作業が、目的達成につながっていると信じることです。そう信じられるように、現在地からタスク完了までの手順へタスク分解して落とし込みます。
記事の中ではリーン・スタートアップへの言及がされています。これも、目の前の作業を馬鹿にしないための考え方として有用です。一足飛びに何かを達成できるという幻想を捨て、スモールステップを段階を追って踏んでいくことの大事さが説かれています。タスク分解の重要性を知ることになります。
「ちゃんとやる」とは
ちゃんとやるとは「やりきること」だと記事中にあります。
どんな施策であれ、「やりきる」ことでしか見えてこないものがたくさんあります。
やったかどうか分からない状態にせず、「やった」「やっていない」の白黒をはっきりつける。タスク管理以前は、「やっていないけど、その状態を明らかにしたくないな~」といった、白黒つけられてしまう恐怖から逃れたい甘えがあった記憶があります。結果、失敗に終わってしまいます。
当たり前のことをちゃんとやることは大事だと分かっているのに、なぜ私たちはつい手を抜き、本来なら成功するはずの施策まで失敗させてしまうのか。
原因はいろいろあるだろうけれど、根本的な問題は『行動の先に起こることを想像できていないから』なのではないかと思います。
手を抜いてしまうのは、その先に起こるトラブルを想像できないからとのこと。今の自分のやるべきことにフォーカスし過ぎて、その後に連なる手順、どんなものがどれだけあるのかを把握していないと結果としてトラブルに遭ってしまう。
自分は、先のことを想像せずに進めようとしてしまう自分を押しとどめるために、あえてタスク管理ツールにタスクを入力して、自分の暴走を食い止めています。
この感覚、タスク管理ツールに入力するのがじれったくてタスクに着手してしまう感じに似ている。
— 小鳥遊@8/25ワークショップ (@nasiken) 2018年8月6日
無責任に突っ走るのを阻止して、きちんとタスク完遂の責任を取るという感覚が、一度立ち止まってツールに入力するよう自分を仕向けている気がします。 https://t.co/I9cPtjKAdc
最後に
仕事のABCの考え方は、タスク管理の方法論にとてもピッタリはまります。大事なのは、タスク管理というシステムに身を預けることで、弱い自分に負けそうになるのを未然に防ぐことができること。GTDでは「信頼できるシステムに情報を預ける」といっています。
自分の力でどうにかするのではなく、信頼できる他者に身をゆだねてこそ実現できるものだと実感しています。人間は我が身一つではタスクを最後までやり通すにはあまりにも弱すぎるというのが、私自身の今までを通しての実感です。