タスク管理は「仕事を終わらせない技術」。終わらせないという意識が、逆に自分をタスクから解放する。
タスク管理の達人でもあり、タスク管理界の金字塔「タスクシュート式」をクラウドツールにしたjMatsuzakiさんと、ツイッターアカウント「ひらめきメモ」のF太さんが語る、ながら聴き専用ラジオ「ひらめきラジオ」を聴きました。
#ひらめきラジオ を聴いています。
— 小鳥遊@8/25ワークショップ (@nasiken) 2018年8月20日
タスク管理の考え方の1つ「マニャーナの法則」について、jMatsuzakiさん@jmatsuzaki とF太さん@fta7 さんが語っています。
仕事の負担を減らしたい!と思っている方は必聴のタスク管理術が語られています。 https://t.co/bCTgoVdnzV
クローズドリストの概念をわかりやすく説明
タスク管理でも少々難解な概念「クローズドリスト」。その理解を助けてくれるよいラジオでした。
クローズドリストとは
唐突に「クローズドリスト」という言葉を出してしまいました。定義はこちらです。
閉じたリストです 。いったん完成したら 、要素の追加が不可能 、あるいは極めて難しいものがクロ ーズリストです 。
(「タスク管理の用語集」倉下忠憲)
クローズドリストに対してオープンリストというものがあります。ラジオでjさんがわかりやすく説明してくれますが、簡単にここでも。
オープンリストは、全てのやるべきこと(タスク)を書いたリストです。クローズドリストは、ある一定の条件下でオープンリストからタスクを抽出して並べ、基本的に追加されないリストです。
例えば、「今日帰りがけにイトーヨーカドーで買うもの」というリストは、クローズドリストです。定義上は、追加が一切されないからこそ、蓋の閉じた(=クローズドな)リストであるとされています。
この概念は、ラジオで紹介されている「マニャーナの法則」に書いてあります。
100%クローズドはあり得るのか?
このラジオの何気ない一言が、ずっと抱いていたクローズドリストへの疑問を解消しました。
疑問とは、今日やるべきタスクを書き出したクローズドリストには、絶対にタスクを追加しないものなのだろうかというものです。
私は、似非タスクシュートと勝手に呼んでいる、クローズドリストっぽい自作のリストを使っています。
できる限り、このリストに並べた通りタスクを実行していくよう努力します。しかし、現実的には割り込みタスクが発生したりします。先の疑問は、このリストには、果たして絶対に新規タスクを追加してはいけないのかということです。
ラジオ中に「割り込みの緊急タスクはクローズドリストであっても追加する」という会話があり、やはりそうだなと納得しました。
それでも、マニャーナの法則がクローズドリストを推奨するのはわけがあります。
クローズドであろうとする姿勢が大事
クローズドリストは、クローズドであることが重要(であり必須)なのではなく、クローズドであろうとする姿勢が大事なのだとラジオを聴きながら思いました。この差はお分かりでしょうか。
タスクを追加しないことが大事なのではなく、(結果的にタスクを追加することになっても)できるだけ追加しないよう、目の前にあるタスクの数をいたずらに増やさないようにすること。これがクローズドであろうとする姿勢だと考えます。
なので、先に挙げた「タスク管理の用語集」の中でも「あるいは極めて難しいもの」という語句があるのだろうと思います。
最後に
jさんはラジオで「マニャーナの法則は終わらせない技術」と言っていました。同感です。最後まで終わらせようと頑張ってしまうから、時間が余計にかかってしまう。途中の切りのいいところで終わらせるようになろう。マニャーナの法則はそう教えてくれるような気がします。そうすれば、自分のさじ加減でいつでも自分自身を解放できるようになるのではないかと思います。