締切を受け入れ、それまで過ごす時間を濃くする
タスク管理を始める前は、締切というものが大嫌いでした。
しかし、タスク管理ツールをエクセルで作り、締切日を入れないとエラー表示される仕組みにしてからは、締切日を入れるようになり、最終的には「締切の無いタスクはタスクにあらず」と考えるまでになりました。
締切は、タスクを進める起爆剤
締切があると、いつまでに何をしなければいけないかが分かり、否応無しに動かざるを得なくなります。終わりを意識すればするほど、そのタスクを完了させたいと強く思うようになり、モチベーションへ転化します。
究極的な締切
この話は、タスクごとの締切に限りません。究極的な締切を意識すればするほど、タスクを選別し、その実行への執着が強くなります。生き急ぐというものがこれに当たります。つまり、究極的な締切とは「死」です。
極端な話、明日死ぬと分かっていたら自分にとって最優先なタスクを明日までに血眼になってやることでしょう。
タスクが進まないと悩む声をよく聞きます。解決法の1つは、着手しやすいようにタスクを分解することですが、もう1つ、自分自身の締切を強く意識することもタスクを進める大きな力になると思います。
締切を強く意識するためには
では、締切を強く意識するにはどうすれば良いでしょうか。わざわざ自分を死の危険にさらすわけにもいきません。
「これはやり遂げたい」「こうなるまで死んでも死に切れない」という信念や物の存在があると、意識しやすくなると思います。ある人にとっては事業の成功だったり、またある人にとっては子供の成長だったりですね。
さらに、具体的な締切日が明確になると、それがいくら先のことであっても、逆算して、タスクを優先順位付けしタスクを猛然と実行し始めるのではないかと思います。
いくら長寿が約束されていても、「あと36,500日」「あと36,499日」などと毎朝起きるたびに死神に囁かれては、自分の締切日を強烈に意識せざるを得ません。
締切を意識すると、時間がより濃密に
締切を設定すると、その締切までにタスクを終わらせようという気持ちが働きます。今の私にとって、タスクを終わらせようとする気持ちがある状態は、充実した活動をしていると言い換えることができると言えます。
つまり、締切を意識すればするほど、それまでの時間が濃くなり充実するということです。
理想論のような気もしますが、少なくとも私は締切を意識することで、自分にとって大事なものと無駄なものを峻別し、大事なものを優先するようになったと実感しています。
最後に
歳のせいもあるかもしれませんが、締切の存在を受け入れるようになったのは、上述の自作エクセルタスク管理ツールを使うようになったからかもしれません。
自分の死生観にも影響を与えるタスク管理、なかなか味わい深いです。