ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

モチベーションを生むのに必要なのは「欠けていること」?

世界のエリートたちは、なぜ「妄想」を大切にするのか?という記事を読み、ひときわ惹かれる一文がありました。

 

つまり、まず探究する心があって、そこから情報の収集に向かうのではなく、「情報が欠けている」という認知があって初めて、「何かを知りたい」という好奇心が発動するというわけだ。

※太字は小鳥遊による

 

headlines.yahoo.co.jp

 

上の一文に先立って、ビジョン(妄想)現実ギャップ(情報が欠けている状態)について、このような文章があります。

 

個人が自らの関心に基づくビジョンを明確にして、さらに、そのビジョンと現状とのあいだにある距離(ギャップ)を正面から受け入れたときに初めて、そのギャップを埋めようとするモチベーションが個人のなかに生まれる。

 

 このような緊張状態が生まれない限り、人はクリエイティブなモードにはならないのである。

 

つまり、GTDでタスクの目的を明確にすることは、何もツールの空欄を埋めるためだけではなくて、自分をタスクへと向かわせるモチベーションを高める効果もあるということになります。

 

大いに気に入ったのが、情報が欠けているという認知があってこそモチベーションが生まれるという点です。多くのことを成し遂げている人たち(記事中では「世界のエリートたち」)は、絶えずこの認知によって自分にブーストをかけているのですね。

 

ただ、情報が欠けているという認知を受け入れるには工夫が必要です。自分の頭だけで考えると、 どうしても欠けていることを認めたくない方向に思考がはたらくものです。

 

どうすれば、情報が欠けているという認知を受け入れられるか。1つは、他人からのフィードバック、もう1つは可視化です。

 

もともと自己肯定感が低い人は、「あなたには情報が欠けていますよ」というフィードバックを受けることで精神的なダメージを受けることがあります。ということで、お勧めは可視化です。

 

そこで、タスク管理とその実践をするためのツールが重宝します。次のプロセスを経ることで情報が欠けているという状態を受け入れることができます。

  • ビジョンを妄想する(気になることを把握する)
  • ビジョンを明確化する(タスクの目的として書き出す)
  • 現実とのギャップを受け入れる(サブタスクを書き出す)

 

つまるところ、GTDのステップ、「把握」「見極め」そしてそれをツールに落とし込む「整理」を行うことで、「情報の欠如」状態をスムーズに受け入れることができるわけです。

 

この記事は、こう締めくくられています。

 

 逆に、妄想を潜在的な状態に留めている限り、情報ギャップが生まれないので、前に進もうとする力も生まれないのである。

 

ということで、タスク管理ツールに書き出していけばモチベーションも生まれるのではないか、というお話でした。