ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「時間を創り出す」ことができない、と思い込んでいる人のためのタスク管理。

引き続き、こちらの本を読んでいます。

SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる

SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる

 


ときに、こんな話を聞きました。

 

時間を創り出すことを易々と諦めてしまう人がいる。やることが増えて負荷がかかってくるとすぐに「できない」と放棄してしまう。

 

「時間を創り出す」の誤解

「時間を創り出す」という言葉に対して「それは無理」と思っているから、すぐに「できない」と諦めるのではないかと考えます。

 

創り出すという言葉から、無から有を生み出すようなイメージがあるのではないでしょうか。そう考えたらハードルも高くなって、それは無理だと考えるのも当然かと思います。

 

そもそも時間は自分の手でつくりだせるものではないですね。ただ与えられて消費するだけのものです。寿命100年の人がいたとして、「うおおおおお」と気合を入れれば150年になるかというと、そうではありません。

 

「時間を創り出す」は具体的にいうと、他のことに費やしていた時間を別の目的のために振り替えることではないかと思います。

 

時間の「振り替え」をするために

時間の「振り替え」をするためには、次の2つのやり方があると考えます。

  1. 元の目的にかかる時間を短縮して余った時間を別の目的に振り替える
  2. 元の目的に時間を費やすことをやめて別の目的に振り替える

 1.は、無駄を省いて効率化を図ることであり、2.は、やるべきかどうかを自問してタスクの断捨離を図ることです。

 

それぞれについてさらに深堀りをしていきたいと思います。

 

1.無駄を省いて効率化

1.については、タスクの分解で着手するハードルを下げて着手できずに思考停止していた時間をなくすことであり、ツールに情報を一元化することであちこち探していた時間をなくすことです。

 

また、神経を使うタスクをできるだけ早い時間帯に行うことでより速く実行できるようになったり、「タイムシフト」という集中と休憩を交互に繰り返す方法を採りいれてタスクの実行速度を速めることも、効率化の1つです。

 

2.タスクの断捨離

2.については、そもそもこのタスクをやるべきかと、タスクに着手する以前に考えることが大事になります。「このタスク、やらなかったらどうなる?」と考えると、案外自分が思い込みで行動していたことに気が付いて捨てることができたりします。GTDの「見極め」ステップでは「これは何か」と問うことになっています。その問いによって、ただの参考資料になったり、捨てるという判断をします。

 

例えば、上司の思わせぶりな「これ、他社の業務改善事例な」と言われてポンと資料を渡されたとします。「はい!当社もこのとおりに業務改善を行います!」と約束してタスク化するも良し、「ありがとうございます。参考にさせていただきます」とタスク化しないでキャビネットにしまい込むのも良しです。

 

タスクが詰め詰めになっているときには、後者の策を採るのが良い場合が多いですが、いずれにしても「これは何か」「やらなかったらどうなる」を考える癖をつけておくと良いです。タスクの飽和状態を避けることができます。

 

また、2.の例として、GTDには「週次レビュー」という言葉が登場します。上記の「見極め」を既存のタスクにやり直すことです。あるタスクが手が付けられずに放置されていたとき、放置されても大丈夫だったという事実があります。なら、断捨離の対象にしても問題無い可能性が高いです。

 

最後に

時間を創り出すためには、まず「時間を創り出す」とはどういうことかを認識することが大事です。そして、そのための具体的な方法を知り実践することで、負荷に耐え切れずにタスクを簡単に手離してしまわないようにできるのではないかと思います。

 

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