ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

それ、本当にあなたのタスクですか?

先日、別の部署の方から私の同僚に相談がありました。隣で聞くとはなく聞いていると、あれこれと四苦八苦しております。私はそれを一発で解決できる方法を知っています。あまりに時間がかかるようであれば教えてあげようかと思っていたところ、その方々は別のやり方で解決しました。

 

ただ、横でその方々が四苦八苦している最中は、「こうすれば良いですよ」と言いたくてしょうがなくて、悶々としておりました。「あー、また駄目だったか」「もう一回やってみますか」と試行錯誤を繰り返しているのをただただじっと見守るのは、忍耐力が必要ですね。

 

自分のタスクにしてしまうひと

この考え、この感覚は、タスクの断捨離とは対極にあるなあと思いました。自らタスクを引き寄せてしまうのです。この場合は、すぐに「いや、このやり方なら一発でできますよ!」と私がその方々のところにいって手伝うイメージです。

 

この欲求はかなり大きくて、「やってあげている」という感覚というよりは、「自分がやってあげなければ」「これこそ自分がやるべきことだ!」という感覚です。つまり、自分のタスクとして把握してしまうのです。

 

こうしてタスクは積みあがっていく

押しつけられるタスクが多すぎて飽和状態になるパターンももちろんあると思いますが、このように「自分でタスクを多くして爆発してしまう」というパターンも一定数いるのではないかと思っています。

 

私がそうでした。他の部署でやり漏れた仕事を率先して拾うのが総務だ!と考えて、そこらじゅうに落ちている業務タスクを拾って集めていました。そういえば「総務は会社の駆け込み寺です!」と面接の自己PRで言っていましたね…(遠い目)。

 

そんな人にとっては自分で引き寄せた(他の人がやるはずだった)タスクも自分がやるべきタスクに変えてしまうので、その結果タスクの量が抱えきれないほど多くなっても、「自分で引き寄せなければよかった」とは思わないことが多いです。傍から見たら「自分で自分のやることを増やしている」のが一目瞭然だったとしても、です。

 

自分でタスクを増やしておいて、それに押し潰されるなんて、どうしようもないですよね…(過去の自分を思い出しつつ)。

 

でも、そんな人も必要だったりしますよね

ここまでの内容だと、「だから、他人のタスクは見て見ぬふりしましょう!」という結論に行き着きがちです。私自身、タスク引き寄せがちな性格なので気を付けている面は確かにあります。ただ、全員が全員、「余計なタスクは引き寄せないぞ!」と考えている職場を想像してみてください。ギスギスした雰囲気この上なしになるような気がしませんか。

 

組織やチームで協同して作業をするときは、ある程度引き寄せ体質の方が人間関係も含めてうまくいくことが多いと思います。「そんな人」は必要なんです。

 

大事なのは「これは何か」

要は、常に「これ、本当に自分がやるべきタスクなのか?」と問い続けて、その上で引き受けるかどうかを判断する姿勢を持つことが大切なのではないかと思います。

 

GTDでは、やるべきことを把握したら「これは何か」と自らに問う「見極め」というステップがあります。「これは何か」と問うた結果タスク化しないという判断も大いにありえます。

 

「自分はこれ知ってる!やってあげる!はい!」と衝動的に動くのではなく、「ちょっと待て、これって自分が手を出すべきことなのか」と「見極め」ステップで自問することによって、自分がやる必要がないタスクを引き寄せないで済むことができます。

 

GTDのステップに乗せるようになったおかげで、自分の衝動性をある程度抑えることができるようになりました。「これ、本当に自分のタスクなのか?」と問える自分になると、本当に自分がやるべきタスクに集中することができ、無理せず無駄なく仕事ができるようになるのではないでしょうか。

 

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