質と締切、どちらを選ぶ?
クオリティを追求すると、締切を破りやすくなりがちではないでしょうか。
「クオリティにこだわる」という言葉には、マイナスイメージはありません。むしろ質を高める努力として賞賛されます。
だからか、
締切は今日までなんだけど、もうひと手間かけるともっと素晴らしいものになる!
だから、締切を破ってもいいよね?
という考えが、多少なりとも誰にでもあるのではないでしょうか。
こちらの本では、その考えと正反対の「締切と質で迷ったら、締切を選ぶ」という話をしています。
たしかに、締切を破ってもクオリティをアップできれば、その時は相手や周囲の人は認めてくれるかもしれません。ただ、それがいつものことになってしまうと、「締切を守らない人」というイメージがついてしまいます。
孤高の芸術家であれば話は別ですが、そうでなければ、周囲との連携を大事に仕事を進めたいところです。そのためには、なるべく予定通りに仕事のパス回しができると良いです。なので、質より締切だなと思う次第です。
この選択には勇気がいります。「質を高められるのに、それをしない」という、自分の良心に背く勇気です。ただ、時間は有限なので、どこかで必ず折り合いをつけなければなりません。
これを習慣化すると、締切時からの逆算で仕上げる癖がつき、結果的にクオリティも上げやすくなります。
あえて一時(いっとき)、質を高めたいという自分の良心に背く勇気を。