ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「自分を受け入れる」とは?

自分を受け入れると断然生きやすくなる。このことを、私は大きな実感を持って言えます。でも自分を受け入れるとはどういうことなのかはあまり理解されていないのではないでしょうか。

 

こちらの本では、物忘れが多いという悩みに対して記憶はデジタルに外注しようとお伝えしています。

物忘れは起こって当然。
いっそ割り切って、物忘れの多い自分を助けてくれるものに頼ってください。

要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑

要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑

  • 作者:F太,小鳥遊
  • 発売日: 2020/04/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

短期記憶の無さに絶大なる自信があった(つまり、記憶することにほとほと自信をなくした)私は、物忘れしない自分になることを諦めたからタスク管理に出会うことができたのです。これが私なりの、自分を受け入れた経験です。

 

言い方を変えれば、みんなそれぞれスタート地点が違うのを認めるということでしょうか。

 

100メートル先にゴールテープがあるとして、ある人は0メートルのところから、またある人は10メートル進んだところから、そして自分はマイナス10メートルのところからスタートを切らなければいけない、という風に。

 

100メートル走なら「じゃ、ここから走りだそっか」と、スッと認められる気がします。

 

しかし、それが現実の個人差の話にすり替わった途端に「自分は0メートル地点からスタートしてなきゃいけないのになぜ!?」とその場で地団駄を踏みがちではないでしょうか。はたから見たら、そんなことしていないでさっさと走り出せばいいのにと声をかけたくなります。

 

自分を受け入れるというのは、このように「自分の置かれているスタート地点を認識して走り出す」ことだと思います。

 

とはいえ、マイナス100メートルのところから走り出さなきゃいけなくなったら、さすがに心が折れてしまうかもしれません。仕事がうまくいかずミスを重ねて、「なんで自分はこんなハンデがあるんだ…」と心が折れたこともなくはないです。

 

ただ、私にとってその100メートル走は自力で走らなければいけないというルールは無かったんですね。自転車やバイク、車も使って良かったんですね。自力で走らなきゃいけないというのは、思い込みでした。

 

ここでいう自転車やバイクなどにあたるのは、上に挙げた本でご紹介している仕事の進め方(タスク管理)のことです。

 

スタート地点の遠さを嘆いて走り出さないことより、スタート地点がどこであれ自分の取り得る最速の手段でゴールへ向かう方がきっと楽しいです。

 

自分を受け入れることを物忘れをしない自分になることを諦めると書きました。「諦める」という言葉には消極的な印象があります。しかし、そのときの自分はネガティブな思考をしていたかというとそうではありません。

 

少なくとも、100メートル走のゴール地点の方を向き、走り出そうとしていたので、文字通り前向きだったと言えます。マイナスの位置からのスタートであるかどうかは関係ありません。

 

0メートル地点からスタートしなければ!と考えると途端に難しくなってしまいます。それに比べれば自分のスタート地点を客観的に見るのは簡単です。

 

あとは走るのみ!しかもバイクや車を使ってよし!と考えられるようになると、断然生きやすくなるのでとてもお勧めです。