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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

コントロールできないことに時間と感情を割かないためのコツ

コントロールできないことには時間と感情を割かない

とても良い言葉だと思います。この言葉を聞いた人の10人中10人とも、「たしかにそうだな」と思うのではないでしょうか。しかし、実際にコントロールできないことに時間を感情を割いてしまっている人は多いのではないでしょうか。

 

例えば、過去の出来事を思い返しては悔やんでいたり。過去は変えられません。なのに、いつまでもクヨクヨして「ああすれば良かった」「こうすれば違った」と考えていたりしませんか。ほかならぬ私も経験があります。

 

他にも、実現できそうにもないことをいつまでも言ってしまうことなど。例えば、会社の給料が上がらない現状を憂いて「だったら、売り上げを10倍にして、社員全員の給料をアップすればいいのに」といったようなこと。そこから、会社への文句をひたすら言い続ける。

 

いずれも、自分の力ではコントロールできないことについて、愚痴をいう時間を割き、怒りという感情を割いているのです。「コントロールできないことに時間と感情を割かない」という言葉に共感するのであれば、そんなことしないはずなのに、なぜかやってしまっているわけですね。

 

現状を無視した「不自然なポジティブシンキング」はよくない

ただ、だからといって、むやみやたらに「みんな頑張ってるからすぐに売り上げ10倍になる!大丈夫!」と、不自然なポジティブシンキングをして自分の気持ちを収めてしまうというのもおかしな話です。

 

現状を認められておらず、地に足がついていないのです。まずは、売り上げが低いという現状を認めないと、「すぐに売り上げ10倍になるだろう」というのは絵にかいた餅でしかありません。では、どうすれば良いか。

 

現状をベースに、「次に取るべき具体的な行動」に目を向けよう

タスク管理メソッド”GTD"では、「次にとるべき具体的な行動」を書き出すことを大事にしています。これが、コントロールできないことに対して時間と感情を割かないことにつながります。

 

コントロールできるのは現在です。過去はコントロールできません。現在にコントロールを加えて、その結果未来が変わります。現在に対して今何をするべきかを考えることが大事になります。過去でもなく、未来でもない、今直面している現在に対して次に何をすべきかを考えるのです。

 

また、それは実際に現在を変えうるものでないといけません。「具体的な行動」である必要があります。抽象的な思考だけを繰り返して、「こうだったら良い/良かったのに」という曖昧模糊とした感情に浸ってもしょうがないのではないでしょうか。

 

「次に取るべき具体的な行動」を決めようとするタスク管理メソッド”GTD"は、コントロールできない「過去」「未来」ではなく、現在にフォーカスすることで、コントロールできないことに自分の時間や感情を割かずに済ませます。そして、それが有意義なもの=結果が出るものになるよう、「具体的な行動」をするように規定しています。

 

コントロールできない歯痒いことが発生したら、愚痴を言って時間と感情を割かず、粛々と「次に取るべき具体的な行動」を決め、実行していく。これが、コントロールできないことに時間と感情を割かないためのコツではないかと、私は考えています。