自分のGTDツールは実務特化型です。
タスク管理を評価しない人を見ると残念に思いますが、かと言って過剰な期待をしてもいけないなぁ、と思います。
GTDは、世の中に存在するありとあらゆるタスク、目標、構想、夢を管理するものなのか。
GTD本でも、人生の目的となるような大きな目標を管理することが書かれています。これには「高度」という表現を使っています。
例えば高度0は、「田中さんに電話をかける」「タスク管理という言葉でグーグル検索をかける」といった、1つの行動ですぐに完了できるもの。
高度1000は、「債権管理規程を作る」「自治会総会を行う」といった、複数の行動を組み合わせて完了させるもの。
高度3000は、「年間売り上げ3億円」「1年間で10キロ減量」など、行動の具体性は低くなり、自分が責任を持ってやるべき目標といった感じのもの。
このような感じで、高度が上がるごとに具体的な行動の粒度が小さくなり、構想、目標、価値観といった、大きな捉え方をしていくことになります。
こちらに、知的生産や仕事術についての本を数多く執筆者している倉下忠憲さんによる、分かりやすい説明があります。
R-style
GTDの高度について
http://rashita.net/blog/?p=9804
……最初からこちらを紹介すれば良かったですね(笑)
私は、タスク管理ツールには、高度1000までのものしか記録していません。
私にとって、あるいは私が考えるGTDは、それ以上の高度を管理する必要はないと考えています。あくまでタスク管理は実務的なものという位置付けです。
それ以上の夢とか目標は、高度1000まで落とし込めるような具体的なものになったら、ツールに入力します。
というのも、私がタスク管理を始めたのは、仕事が全然上手くいかなくて、せめて自分が日常的にやっている仕事を管理するためだったからです。
そして、私にとってタスク管理とは、そのような悩みを持つ人たちの仕事のレベルの底上げをするものだと捉えています。そんな人たちに夢を語れと言っても、何も出てきません。困るだけです。
仕事が上手くできなくてついていけず、ドロップアウトしてしまいそうな人たちへのセーフティネットという役割を、タスク管理は担っていけると確信しています。
なので、私の考えるGTDは実務に特化しています。