感情のコントロールはGTDでできるか
丸々1ヶ月、ずっと心の内に大きなモヤモヤがあった時がありました。
その時に仕事に影響があったか。
自分の仕事のパフォーマンスが下がらないよう、感情をコントロールできたか。
仕事にのみGTDを使っていることを前提として話します。
結論:できない
できなかったです。
GTDで全てのタスクを外部へ追い出し、私の全てのタスクはタスク管理ツール上にありました。それらは全て実行可能な粒度まで分解され、すぐに着手できる形で並べられていました。
GTDでいう「水のように澄みきった心」「ストレスフリー」の条件は全て揃っていました。
なのに、感情をコントロールすることはできませんでした。
「水のように澄みきった心」と「晴れやかな心」は違う
当たり前のようですが、私のようなものも含めGTD信者は「水のように澄みきった心」を手に入れたらそれでハッピーエンド!と考えているような気がします。
確かに、GTD等のタスク管理は、仕事のストレスを軽減します。
そして、日々の苛立ちや辛さの根源は、仕事であることが多いです。
だから、GTDをすることで日々のストレスの大部分が軽減されて、ストレスフリーな気分になります。
タスク管理で対応できないプライベートな困り事や悩みは、依然として残ったままです。これも解消されてこそ「晴れやかな心」になります。そこまでになるには、タスク管理だけでは難しいです。
仕事のストレスが減るだけでも凄いこと
だからといってタスク管理を見損なうことはありません。そもそも、守備範囲が違います。
仕事にGTDを取り入れることで得られる「水のように澄みきった心」は、仕事上のストレスをかなり軽減するという、これはこれで素晴らしい恩恵をもたらしてくれます。
仕事上のストレスを減らしてくれる効果があっただけでも、かなり気分が良くなるので、それだけでも私はGTDの恩恵は大きく、やる意味は十分にあると考えています。
たかが道具、されど道具
タスク管理は、仕事上のストレスを減らしてくれる仕組みという、言わば道具に過ぎません。
しかし、このお陰で、仕事に関しては何の影響もありませんでした。
・GTDのフローに従って仕事をこなす
・余計なストレスを受けない
良い意味で機械的に、心の中のモヤモヤに引っ張られずに仕事をすることができました。
GTDは、精神的な心構え等といったものではなく、方法論、システムだからこそ、仕事をこなすことができたのだと思います。
そういう意味では、仕事をやりやすくする(たかが)道具ではあるものの、されど道具だからこそ、使い出があります。
GTDは、感情のコントロールをするようなものではありません。
むしろ、感情に引っ張られずにタスクをやり遂げる見事な道具だと思います。
そう考えると、なかなか重宝なものだと思えてくるのではないでしょうか。