GTD「処理(見極め)」ステップは心を守る
「いつまでに」「どうする(なっている)べき」という、タスクの期限と目的を明らかにするのは、GTDの基本です。
基本です!だなんて偉そうに言っていますが、これが難しいんだということが分かりました。
嫌味なことを言うようで恐縮なのですが、私は期限と目的を定めることは、当たり前のようにやっていて、苦ではありません。
ですが、相当社会人経験を積んだビジネスマンでもこれができるとは限らないみたいです。
GTDのフローでは、タスクを収集すると次に「これは何か(=いつまでにどうするべきか)」を明らかにする処理(見極め)というステップに進みます。
これが出来ない。
GTDを習得している方からすると、このステップができていなくて、何に向けてタスクを実行していくのだろう?と首をかしげることと思います。
タスク管理以前の自分を思い出してみると、そのタスクを実行する作業だけなぞっていたような気がします。
そして、締切を意識しないように逃げていたこともあり、気がそれたり別の依頼が来たりして他の割り込みタスクが発生すると、そちらにふわ〜っと流される。
そして、元のタスクに戻るも、復帰点が分からず無駄な時間を食ったり、ひどい時には元のタスク自体を忘れる、あるいは締切が近くなって怖くなって見なかったことにして先送りをしてしまう。
こうしてやらかしていくうちに、自分はダメだと思うようになり、自分で精神を傷付けていきます。行き着く先は、抑うつ、うつ病等々。。。
一般的なものではありませんが、少なくとも私はこの道を辿りました。そして、同じような経験をしている人は、特に最近多いのではないかと考えています。
話を冒頭に戻します。
「いつまでに」「どうする(なっている)べき」という、タスクの期限と目的を明らかにするのは、GTDの基本です。
これができていないとどうなるか、という話をしていたのでした。
つまり、このGTDの基本が出来ていれば、上記の抑うつ等になりやすい人も、避けられる可能性が高くなる、ということなんですね。
仕事の依頼が来て、早く手を付けないと!と思うのは大事ですが、取り掛かる前に「いつまでに」「何をすべきなのか」という見極めをすることは、精神的に健康に仕事を続けていく上でとても大きな意味を持つと思っています。