ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

自覚のない不安を見つける

何をやっているのか分からなければ、いつやめたらいいのかも分からない。

(ストレスフリーの仕事術ー仕事と人生をコントロールする52の法則ーより)

 

何のためにこのタスクをやっているのか分からないで実行している時、ありませんか?

 

そんな時、そこはかとない、けれどもとても深い不安感がまとわりついて離れないという経験はなかったでしょうか?

 

「これ、来週月曜日の会議で社長に説明するために必要だから」といった説明とともに依頼されるタスクであれば、その目的がはっきりしているので、こういった不安を覚えることはありません。

 

ただ、そういった目的の説明も無しに押し付けられるタスクがあったとしたら、「何のために自分はこれをやっているんだろう?」と思いますね。

 

そこまであからさまでなくても、それに近いことは割とよくあると思います。何のためにやっているか分からないが、「前任者から引き継ぎを受けたから」という理由のみで続けている仕事とか、ありますよね?

 

GTDのフローの1つ「処理」というプロセスでは、その仕事の目的を明らかにすることを旨としています。これ、何気に大事だと思います。最初に書いた通り、何のためにやっているか分からないことをすると、不安感に襲われるからです。

 

その不安感は大敵です。他の大事なタスクに使われるべき脳内メモリを奪い、キラーストレスとなってストレスホルモンを分泌させて自分の身体を蝕みます。不安というものを侮ってはいけないようです。

 

さらに厄介なことに、この不安感は意識していないことが多い。惰性でしか続けていない仕事は、「やるかやらないか」を見直そうとするのがとても面倒なんですね。だから、続けてしまう。

 

だからこそ、「この仕事は何のためにやるのか」を意識的に明確化して、余計な不安を持つことなくやっていけるようにしなきゃいけない、ということになります。

 

GTDの「処理」プロセスは、そんな効能もあることは、覚えておいて損は無いと思います。