タスク管理で使ってはいけない言葉、使わなくなる言葉
仕事でよく使うがよく分からない言葉
ほぼ日刊イトイ新聞でコーナーが組まれた「オトナ語」に近しいものがありますが、仕事で良く使うけど全然意味がない、具体性がない言葉ってありますよね。
例えば「なるはや」。「なるべく早く」の略ですが、今日なのか明日なのか、どちらにも解釈できてしまいます。それと、「その件『詰めて』おいて」の「詰めて」。これも、「詰める」という言葉の意味があいまいで、ある人にとっては「どうする?」と会話する程度で良いものだったり、またある人にとっては「仕様を決める」だったりします。内容が随分違いますね。
タスク管理では、「具体的に行動できるレベルまで落とし込んだアクション」を決めることが求められます。「今週か来週あたりに」は、「今週中」なのか「来週の月曜日」なのか「来週の金曜日」なのか、はたまた「あたり」という言葉を拡大解釈すれば、再来週でも良いとも受け取れてしまいます。具体的な内容にするまでタスク管理の神は許してくれません。
使ってしまいがちな「確認する」
ある仕事についてよく使う「確認する」ですが、これも曖昧な言葉としてタスク管理ツールには書きたくない言葉の1つです。「確認する」の言葉に含まれた、もっと小さな行動があるはずだからです。例えば、「自分が作成した資料の間違いチェックを上司に依頼して、その返答をもらう」も「確認する」の一言で済んでしまいます。上司に間違いチェックをお願いして返答待ちという状態は、「確認する」の50%でしかありません。「確認」タスクを実行したか、しないかという判断をしたいのに、それには適しません。進捗を明確にするためには、「確認」を「チェック依頼」「チェック結果返答」と分解すべきだと思います。
使わなくなる言葉
タスク管理ツールに使える用語のみ使っていくと、仕事上で使いがちな言葉も段々使わなくなっていきます。「精査します」も、余計な意気込みのアピールは要らない!として「調べます」としたくなりますし、「全力で」「一生懸命」「頑張ります」等の言葉を言うのはちょっと恥ずかしくなりました。ここまでくると、人間味が失われていくような気がしてなりません(笑)
とは言いながら、相変わらず「確認します」とか「来週あたりまでに」とか、普通に会話では使っています。タスク管理ツールへの記入モードと、日常会話モードを使い分けつつ、それを取り違えないように気を付けるのが、タスク管理実践者にとっての課題なのかもしれません。