「忙しい」人は楽かもしれない
忙しいのは辛いのか?
「はー忙しい!」と言っている時、その忙しさに充実感を覚えていたりしませんか。忙しくなくても辛い時は辛いし、むしろ忙しい時の方が生き生きしている人を多く見るような気がします。忙しいのは辛いとは限らない。
「忙しい」は「甘え」?
多くの人にとって、タスク管理の方法論「処理」「整理」「レビュー」を行い、何をしたらいいかよくわからない仕事を一つ一つ意識して定義してから取り組むより、急にふってきた仕事や緊急の用件に追われていたほうがラクではないかと思います。
ストレートな言い方になりますが、仕事に忙殺されるのは簡単なんです。その緊急案件とやらだけ一生懸命取り組んでいれば、他の仕事の納期に多少遅れが生じても見逃してもらえると思い込んでいるわけです。未処理のことや雑多な仕事がデスクの上やメールの受信箱、頭の中にあふれている状態ではとくにそう考えてしまっていました。
今目の前にある仕事に「全力で頑張っております!必死の思いで取り組んでおります!」というオーラを出されては、いくら他に締切が迫っている仕事があっても、周囲の人は注意しづらいですよね。
本当に戦っている人
見た目で忙しそうにしている人は、ともすれば「忙しさ感」を出すことで、多少の仕事の遅れを許してもらおうとしている。極端な話ですが、そう思われても仕方がないんじゃないかと思っています。もちろん、そうでない人もいて、傍目から見て明らかに忙しいのが分かり、他にも色々やらなきゃいけないと強く思っているのににっちもさっちも行かない、という光景もありますが。
それよりも、というか、見逃されがちなのが、しっかり納期を守って確実に仕事をこなしている人です。粛々と仕事をしていますが、当人の中では熱い戦いがあり、もしかしたら本来なら2日かかることを4時間で終わらせていたり、というのもあるかもしれません。ただ、見た目には何もアピール性がないので、周りからは「この人頑張ってる!」と思われないのです。
会社に1人はいるであろう、いつも静かに仕事をしていて時間がきたらさっさと帰る人。このような人は日の目を浴びない存在になりがちですが、注目すべきなのかもしれません。