退社後の業務連絡にテンパる
自分が主に進めていた仕事
私が主になって進めている仕事がありまして、とある印刷物の内容の作成から関係業者への発注までを行うというものでした。
私の社内での担当は法務です。そう聞くと随分とカテゴリ外の仕事をするものだとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、世の7割を占める中小企業は、良しにつけ悪しにつけ縦割りとは無縁であります。「私、法務なのでそれ以外の仕事は引き受けませんピシャリ!」と言えないのです。(それでも私は言っている方ですが…)
「取引先からの連絡あったよー」
そんな仕事を進めていた時のこと、私が退社後に取引先からの連絡があったと、内容も含めて同僚からLINEで連絡がありました。私の返答を求める内容でした。
なんとかせねばと焦る
この時、昔の私の癖が出てしまいました。「相手に求められているのだから、すぐにでも反応しなくてはいけない」と、抑えられないほど強い衝動にかられました。それでも今は会社の外なので、「ああ、どうしよう。早く返答しなきゃ」という焦りが頭の中をグルグル回り始め、その他のことがほとんど頭に入らないような、そんな状態になってしまいました。要するにテンパったのですね。
自分のタスク管理の鉄則を破る
矢も盾もたまらず、取引先に連絡をして、LINEで伝えてきた同僚に礼を言ってひとまず完了しました。一通り終えて、しまったなと思いました。
自分の業務タスク管理の鉄則として、「退社後は仕事をしない」というルールを自分に課していたからです。それは、業務外の時間で仕事の話をすると、一気に仕事が自分の頭の中を占拠してしまい、家でゆっくりするとか、友人と余暇を楽しむという精神状態になれなかった苦い経験があるからです。なので、極端なくらい仕事とプライベートを分けていました。
ただ、今回は、同僚は厚意で連絡してくれ、取引先の方は真摯に対応していただき、そもそも当社の定時や私の上がりの時間なんて知る由もないわけで、皆いい仕事をしているわけです。
これは避けざるを得なかったなと思いつつ、これからもこのようなことがあったら同じくテンパってしまってはいけないなとも思い、上司に相談しました。上司は「場合によるけど、無理して即対応する必要はないんじゃないかな」と話してくれました。そうしているうちに、自分の過剰反応が次は抑えられそうな気がしてきました。
上司との相談の最後に、「何か今回みたいな困ったことがあったらLINEして欲しい」と言ってくれ、オッサン2人で「この『ふるふる』ってどうすんのかな?」「振ってみます?」「おおっ!繋がった!」などとキャッキャして終わることができ(笑)、この一件はとても良いクロージングを迎えることができました。
次回同じようなことがあったときには、自分ルールを緩くして、相談したりして落ち着こうと思います。自分の不器用さにほとほと困らされましたが、こうして何とか共存していこうと考えています。