ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

ボールを長く持たない

デキビジ
勝間和代さんが以前されていた「デキビジ」という番組の記録を観ました。「デキビジ」というタイトルは「デキるビジネスパーソン」の略だとのこと。そのストレートなネーミングの通り、「デキるビジネスパーソンを目指す」というのがコンセプト。毎回勝間和代さんがゲストを招いてトークをするという形式の番組です。
 
会話・討論について
齋藤孝さんがゲストの回、勝間和代さんと意見が合った話で「長く話す人は歓迎されない。できるだけ短くまとめて他人へパスする」というものがありました。とても納得。齋藤さん曰く「勝間さんは発言を短くまとめることができていて素晴らしい」とのこと。確かにそうだと思いました。それと、発言の言い終わりが明確であることも、その分かりやすさを助けていると感じました。
 
なぜ長くなるのか
無駄に長くなってしまう人と、そうでなくて長くなる人がいるように思えます。後者は、話しているうちにもっと伝えるべきことが出てくる。その結果、関連する別の話を始める。講演やライブなどで長くなってしまうけれども、このタイプの人はもしかしたら歓迎されることもあると思います。
 
前者については、元々伝えるべきことがあり、その内容は言い切っているにも関わらず、その後に相手からの突っ込みがあることを瞬間的に感じて延々と予防線を張るタイプなんかその典型ではないかと思います。話し続けることで、相手から指摘されることを避けたりするのもこの亜流かと。
 
なぜ短く収められるのか
では、話が長くなってしまう人に比べて、なぜ短く収められる人がいるのか。私は、意識的に短く発言しようとしたときに感じたことがあります。それは「もっと言いたい、言わなければ」という部分を斬る覚悟があるかどうかではないかと思います。言葉を短く終わらせるときには、つい自分の真意を伝えられているかどうか不安になります。その不安を解消するために、自分の言ったことに対して説明を付け加えたくなるんですね。多分、勝間さんの頭の中には、発言した言葉の何倍もの情報量が「言いたいこと」としてストックされているんじゃないかと思います。
 
仕事も同じではないか
仕事についても、実は同じような気がします。長く持たずに人から人へ渡して完了させるのが定石ではないかと考えています。間違っても、長く持って自分のところに溜めて仕事をした気になってはいけないわけですね。長く持つ理由としては、着手できなくてそのまま放置しているというものと、自分の作業にあれもこれもと完璧さを求めすぎてしまっているというものがあります。後者が「つい長く話し続けてしまう人」と同じなんじゃないかと思います。
 
会話については、どこまでの情報量を発言した時点で終わってよいのか、なかなか分かりづらいですね。それに対して仕事は、どこまでの時点でいったん自分の手を離れて他人に渡すべきなのか、仕事の発生から完了までを俯瞰し細分化して、自分の分担を可視化することで容易に自分の手離れを良くすることができます。つまり、ここでもタスク管理が、自分をアシストしてくれるわけです。
 
ダラダラと話を続けている面倒くさい人!なんて言われないように気を付けると共に、無駄に長く仕事を手元で暖めすぎないように、常にタスク管理を怠らないようにしたいものです。