ForGetting Things Done

「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

タスク管理が軌道にのるということは自分が分かるということ

タスク管理が始めにくい理由

タスク管理を勧めても、そのまますんなり始められる人はなかなかいません。新しいことを習慣化するには「どうしてもやらないといけない」か「やると楽しい」のどちらかが必要だと思っています。私がタスク管理を習慣化できたのは、一番最初は「どうしてもやらないといけない」から始まり、次第に「やると楽しい」を加えることができたからだと感じています。

 

必要性の裏にあるもの

「どうしてもやらないといけない」という必要性を感じるためには、「自分にはこれが足りないから必要なのだ」と気がつくことが必須です。それには自分を受け容れることが、いの一番だと思います。

 

受け容れることの難しさ

じゃあ、ありのままの自分を受け容れれば良いんだ、なんだそんなことか、とお思いかもしれません。実はこのことは相当難しいんですね。誰でもすんなりできたら、そもそもタスク管理が始めにくい問題は起きないのです。

 

こんなはずはないという思い込み

自分が相当不器用で要領が悪いのだと気が付いたのは幼稚園の頃です。だからと言って生活に困るようなことはなく、学校も普通に通えていたので「自分は何かうまくいくまで時間がかかるなぁ」という認識のみでした。

 

これが、いざ自分の力で社会でやっていこうとすると、途端に色々と苦労が増えます。この時点でも、「いや、自分はここまでやってこれたんだから、こんなはずじゃない。いつか報われる」と思っていました。

 

しかし、結果は仕事が上手くいかず、そんな自分を責めてしまい仕事が続けられなくなるというもの。それから、自分はこういう人間なんだ、短期記憶が苦手なんだ、忘れ物が多いんだ、段取りを組むのができないんだ、と腹落ちしたのが30代後半に差し掛かってきたころです。「こんなはずはない」という思い込みを解いて自分の弱みを認めるのに30年かかったということになります。

 

受け容れてタスク管理

挫折を経てようやく自分に不足する部分を認めることができて、自分の不足分の埋め合わせの機能を自分の外部に求め、結果的にタスク管理を始めることになりました。

 

私と同じ挫折体験をすれば、かなりの高確率でタスク管理を習慣化できると思います。ただ、時間と手間とその他諸々が異常にかかるため、お勧めしません。お勧めしないどころか、全力で止めます。

 

幸いなことに、挫折を経験せずに、タスク管理に取りかかれる考え方があります。タスク管理界隈では有名なタスクシュート式というものです。「タスクシュート」で検索すれば出てきますが、その根底にあるのは自分の、自分に対する甘さを思い知るという思想です。それができてはじめて「こんなはずじゃない」が「こんなもんだ」に変わり、自分の不足しているところ、弱点をあるがままに受け容れることができるのだと思います。

 

タスク管理を習慣化して、効率的に毎日を過ごすためには、まず自分の弱さを認めて受け容れるという、ちょっと辛いことが必要だというお話でした。