「行間を読む」習慣とタスク管理
行間を読む文化
日本語は最近よく聞かれる「忖度」という言葉の存在からもわかるように、行間を読む文化といってよいと思います。書かれていないことや言われていないことを読み取らなければ、コミュニケーション不足と言われますね。
そんな日本語に関する素晴らしい記事を読みました。
行間や空気を読めないとコミュニケーションが成り立ちづらい「高文脈文化」の最たるものとして日本語が挙げられています。そしてその逆「低文脈文化」の典型、つまり全て言語化するのがドイツ語なのだそうです。無駄に長い(と思ってしまう)単語が多いのはそのせいかと思います。
高文脈文化の問題
私は、発達障害の影響がちょっとあるのか、その範囲でないのか分かりませんが、話された言葉や書かれた言葉で判断しようとする傾向があります。
ツイッターで「忖度」をドイツ語訳すると恐ろしい訳文になるというつぶやきが話題になりました。
(森友の件で言う)「忖度」に当たるドイツ語はvorauseilender Gehorsam、直訳すると「先回り服従」。権力者の直接的な命令に対する服従ではなく、権力者が期待する行動を下位者が自主的に推測して行う服従。ホロコーストが行われたメカニズムとしてよく引き合いに出される。
こういった「そこまで言っちゃうと身もふたもないが、まぁそういうことだよね」問題は、何も国会に行かなくとも身近に存在するのではないかと考えています。
タスク管理を進めるための言語化
多分、タスク管理をキチンと進めるには、ドイツ語よろしく大部分を言語化するのが適していると思います。仕事を確実に進めていくため、指示内容を明確にしようと確認すると、時々「まぁ、いってしまうとそうなんだけどさぁ」という展開があります。
「なる早で」
「いつですか?」
「うーん、いつでも良いんだけど、なるべく早く欲しいな」
「じゃあ来週の頭で良いですか?」
「う〜ん、じゃそれでいいや」
こんなやり取り、割とあります。タスク管理をする上で、期日を仮でも設定したいんです。タスク管理を使って真摯に仕事をしようとすると高文脈文化の壁が立ちはだかります。これは避けがたいようです。