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「水のように澄みきった心」で頭空っぽに。

「個性」を生かす職場を見つけるより手っ取り早い方法

金玉さんのブログ

発達障害関連の記事も書いておられる借金玉さんのブログ記事に、こんな一節がありました。

 

神話的な発達障害者、あるいは発達障害者であったとされる人は大体、「発達障害特性を生かして成功した」という逸話が形作られています。そういうわけで、「発達障害というのは一つの個性である」とか「異能の源泉である」みたいな言い回しがされるわけです。このような言説は非常に悩ましい存在です。発達障害が肯定的に解釈されるのは耳に心地が良いですし、時には希望になりえます。その一方で、では実際に多くの発達障害者にとってその特性が役立てられるものかというと、それもまたとても難しい。

 ※是非こちら(↓)で全文読んで下さい。

syakkin-dama.hatenablog.com

まさにその通りで、非常に同感です。発達障害の特性をとりわけ「異能」として美化したり、その特性があるからこそ輝ける場がきっとある!とか、それは全員が全員そのようになるわけではないだろうと思います。

 

タスク管理を勧めるわけ

そう思う私がなぜタスク管理を勧めるのか。それは、特性を生かして個性とするとか、さらにその個性が合う場を見つけようとかではなく、あくまで平準化された一般的な「仕事場」への適応に貢献するものだからです。

 

この考え方、発達障害者が社会に適応していくためのプログラム「Teacch Program」と奇しくもその根底は同じです。いわゆる「異能」に頼るのではなく弱点を受け入れてそこを補う環境をつくりだすことで、本人が社会に適応できるようにしていくというものです。

 

また、そもそもタスク管理は発達障害当事者だけを対象にしたものではありません。老若男女、特に意識の高いビジネスマンもタスク管理の効果を求めて実践しています。ということは、上記のTeacch Programの内容は、実は当事者以外でも十分通用するものだということになります。

 

私もタスク管理を実践することで、苦手としていたマルチタスクの事務仕事を行う部署でもちゃんと働けるようになり、その効果を実感しています。もちろん発達障害の特性の種類や程度にもよるでしょうが、「自分の特性に合った仕事(場)を見つける」よりも「自分の特性をカバーする環境を自ら作り出す」の方が手っ取り早く社会に適応できるものだと思います。前者の可能性は否定しませんし、それで活躍できる場があれば最高に幸せなものですが、現実はなかなかそういかないと思います。およそほとんどの方は後者を目指すのが良いということになると思います。タスク管理は後者を実現できる有効な手段の1つなので、お勧めしています。